フッ素の効果は? 子ども用歯磨き粉の正しい使い方3つ
2015年1月6日 | よみものフッ素の効果は? 子ども用歯磨き粉の正しい使い方3つ

【ママからのご相談】
1歳半の娘の歯が奥歯まで生えてきました、歯磨きをもっとしっかりとしたいのですが歯磨き粉を使うのはまだ早いですか?
ホントは使わなくても大丈夫! 使うなら発泡性の低いものにしましょう。
こんにちは、ご相談ありがとうございます。歯科衛生士でフリーライターの鈴木ハナコです。
今回は、ご相談内容の子ども用の歯磨き粉(歯磨剤)に焦点を合わせて3つのポイントから見ていきましょう。

子どもの歯磨きのために知っておきたいこと3つ
(1)どんな子ども用歯磨剤がいいの?
歯磨剤はドラッグストアに売っているようなものから歯科専売品まで多種多様な商品が存在します。どんなものでも量と使用法を守っていただければ特に問題ありませんが、できればお子さん用には泡立ちの悪い低発泡のものを選ぶといいです。
泡立ちすぎるときちんと磨けているか確認しづらいですし、磨いた気になってしまいがち。そしてもっとも大事なのは虫歯予防に効果的なフッ素が含まれているものを選ぶということ。これについては以下で補足していきます。
(2)お子さんはもううがいができますか?
大人のように完璧にできなくてもお口に水を含んで、モゴモゴした後、ぺっと吐き出すことができれば十分です。日本で市販されている歯磨剤の使用はうがいできることが前提となっています。
それは歯磨剤が飲み込んでしまうことを考えて作られているわけではないからです。ですから歯磨剤の使用はしっかりとうがいができ、飲み込まないようになってからにしましょう。
どうしてもうがいのできないうちから子ども用の歯磨剤を使用したい場合は、フッ素の過剰摂取は避けたほうがいいとされているのでフッ素が低濃度で、かつ仕上げ磨き用のジェルタイプのものをおすすめします。
赤ちゃん用品店やお近くの歯医者さんに置いてある場合が多いですよ。
(3)歯磨剤の量を知ろう
よくドラマや漫画で歯磨剤をブラシいっぱいに出して歯を磨く光景を見かけますが、これは多すぎます。目安としては年齢に合った子ども用歯ブラシのヘッド(毛の部分)の半分以下くらいと覚えておくと簡単です。少ないかなと思うかもしれませんが、これで十分効果が得られますよ。
最後に
歯磨剤やそれに含まれるフッ素の効果を得るには、まずしっかり磨けていないと意味がありません。“歯磨剤を使わなくてもしっかり磨いていれば十分汚れは落ちる、大事なのはブラッシング”というスタンスの歯科医師や歯科衛生士も多いです。
自治体によっては赤ちゃんや小さなお子さんの歯の磨き方について指導会が開かれている場合もあるのでぜひ参加してみてください。いろいろな工夫の仕方がありますが、何より大事なのは歯を磨く習慣を作っていくこと。ともにがんばっていきましょう。
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●ライター/鈴木ハナコ(歯科衛生士)