野菜嫌いな子どもに「ピーマン」「人参」を食べさせるコツ5つ
2015年1月5日 | よみもの野菜嫌いな子どもに「ピーマン」「人参」を食べさせるコツ5つ

【ママからのご相談】
1歳の女の子がいます。離乳食は卒業し、おかずを小さく切って与えています。好き嫌いが激しく、特にピーマンやにんじんなどの野菜は食べません。口に入れても、吐き出してしまいます。ピーマンやにんじんは、どのようにすれば食べますか?
野菜を丸ごと持たせ、親がおいしそうに食べる。“やわらかく”して甘味を引き出そう。
子どもの好き嫌いは、気になってしまいますね。ピーマンとにんじんを好まないお子さんは多いですが、調理法や声掛けの工夫により、少しは食べるようになるそうです。
野菜を食べるようになるコツを列挙してみました。

子どもにピーマンとにんじんを食べさせるコツ5つ
(1)“野菜そのもの”を見せる=野菜自体に興味を持たせる
ピーマンやにんじんを切らずにそのまま、子どもに持たせて野菜自体に興味を持たせます。「今から、このピーマンを切って料理に入れるね」と声掛けし、食事の際に、「さっき見たピーマンが入っているよ」と、食べる動機付けをします。
(2)5ミリ角くらいに、細かく刻む
細かく刻めば、他のものと一緒に口に入りやすい。口に入れて飲み込んだ後、「ピーマン(にんじん)もおいしいね」という一言を忘れずに。親がおいしそうに食べると、子どもも欲しくなりますよね。
(3)蒸して“やわらかく”して、甘味を引き出す
ピーマンもにんじんも、固いままだと独特の苦味や匂いがあります。しっかり蒸してやわらかくすれば、甘味が増し、食べやすくなる。おススメは、電子レンジ対応のシリコンスチーマーで蒸らすこと。炒める場合も、事前に蒸してやわらかくしておけば食べやすくなります。
ちなみに、にんじんは、「蒸し時間が増すにつれて、やわらかさ、ジューシーさと甘味が増加」するという研究結果があります(『日本調理科学会誌』掲載、論文『ニンジンの蒸し加熱による甘味強化』より)。
(4)スープに入れて煮込み、塩味で甘味を感じやすくする
野菜スープに入れてグツグツと煮込めば、ピーマンとにんじんもしんなりとやわらかくなります。スープの塩味でピーマンやにんじん本来の甘味が引き立ち、「おいしい」と言ってくれそう。カレーに入れるのも同じ原理でしょう。
(5)食べなくても、決して“叱らない”
「○○を食べなさい」と叱られると、もし食べたとしてもイヤイヤ食べる状態になって逆効果。これはきっと、「勉強しなさい」と言われて勉強がしたくなくなるのと同じ原理。叱らずに、食べさせ方を工夫すれば、きっと、いつかは食べられるようになるでしょう。
子どもは、昨日は食べた食材を、「今日はいらない」と言ったりして不思議ですね。毎日が気分屋さんみたいに、食べたり、食べなかったり。それでも食べさせ方を工夫すれば、いつかは食べてくれる。
また、特定の食材を食べなくても健康に育っているのなら、それはそれできっと大丈夫なのでしょう。親が工夫しても食べないようであれば、その好き嫌いも子どもの個性かもしれません!
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