ママ起業のリアル! 子どもの急病など「ピンチの乗り越え方」4選
2014年12月26日 | よみものママ起業のリアル! 子どもの急病など「ピンチの乗り越え方」4選

【ママからのご相談】
幼稚園児と小学生の2人の子どもを持つママです。1年前から、ネットショップを中心にアクセサリー販売をはじめました。でも、大事な打ち合わせがあるときに限って子どもが熱を出したり、夫の協力も望めなかったりして、モチベーションが下がり気味です。ママで起業されたみなさんが、こういった状況をどう乗り越えていったのか知りたいです。
できる限りの備えをしたり、ピンチをチャンスに変えたりしましょう!
ご相談ありがとうございます。労務管理の専門家“社会保険労務士”で、ママライターでもあるぬかぽんです。
今回も、PowerWoman主催の『笑顔で働きたいママのフェスタin神奈川』で、パネルディスカッションに参加された、ママであり起業家としても活躍する4名の方の意見を参考に、ご相談にお答えしますね。

事前の備えで子どものピンチを乗り切ろう
スペインに特化した商材の輸入・販売を手がける『グランジャポン』代表で、2児のママでもある星野マチ子さんも、『ここぞというときに、よく子どもは熱を出すんです』と語ります。そこで大事なアポがあるときなどは、まずは両親に応援を頼んでおき、さらに万が一に対処できるよう信頼できる友人をキープするなど、二重三重の備えをしています。
ビューティーコンサルタントで『サロンBLANC』主宰の和田育美さんの場合は、基本的に夫の休みの土日に大事な仕事を入れています。また、小さい子どもが2人いることを日頃からオープンにすることで、周りの理解を得る努力をしています。
お菓子や料理の自宅サロン『HIROKO’S KITCHEN』を開いている酒匂ひろ子さんは、子どもがウィルス性の病気などで応援を頼めないときに備えて、予め教室をキャンセルする場合があることなどを、きちんとブログに注意書きしています。
精神面の重要性を語るのは、3児のママでクレイを美容や健康アイテムに用いた『クレイソムリエ』を主宰している大谷景子さん。「頑張って今を乗り切る」というマインドを大切にして、ピンチを乗り切ってきたといいます。
自分ひとりで問題を抱え込まないように、周囲にヘルプを求めるよう心がけてもきました。周囲が困ったときは自分が手を差し伸べるなど、「お互い様」の付き合いを普段からしているのも大切なポイントです。
夫の協力が得にくいのが、かえってプラスになることも!?
大谷さんは、当初はご主人が協力的ではなかったといいます。しかし、そのことが逆に同じようなご主人を持つ人との共感につながったそうです。
確かに、育児に積極的なイクメンが流行の昨今、「うちの主人は家事や育児に協力的ではない」とは口に出して言いにくいもの。女性のお客様の不満や不安を、共感を持って受け止められれば、大きな強みになりますね。
だから仕事を続けてきて良かった
もちろん、子どもや夫について以外でも、ピンチはたくさんあります。
・『学校、PTA、仕事でいっぱいいっぱいになった』(大谷さん)
・『レッスン準備などが詰まり、体力的にも精神的にもつらいときには、家族にも優しくできない』(酒匂さん)
など、みなさんそれぞれに悩みを抱えています。
それでも、
・『育ってきた子どもに、ママすごい! と褒められた』(大谷さん)
・『仕事をして自分に自信を持ち元気でいると、子どもも元気になるなど、周りに良い影響を与えられる』(和田さん)
・『悩み迷ったことが実を結んだときの充実感がすごい』(星野さん)
・『食の楽しさやおいしさが伝わったり、習った料理を家で再現したなど、受講生の方から報告を受けたりするのがうれしい』(酒匂さん)
など、頑張って仕事を続けてきたからこそ得られるものも多いのです。
いかがでしたか。
今回取材した4名の方は、口々に仕事を続けることの大切さ、夢中になれるものに対して諦めないことの重要性を語ってくれました。
子どもがまだ小さいときは、特に起業とママ業の両立において大変なことが多いのですが、みなさんの意見を参考に今を乗り切ってくださいね。
【参考リンク】
・ママの“働きたい”を応援する『PowerWomen』
【取材協力】
・『グランジャポン』代表 星野マチ子さん
・『サロンBLANC(ブラン)』主宰 和田育美さん
・『ナチュラルコスメティクスバー』店長 大谷景子さん
・『HIROKO’S KITCHEN』代表 酒匂ひろ子さん
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●ライター/ぬかぽん(ママライター)