出産まで過ごす場所は「自宅」「里帰り」「夫の実家」どこがベスト?
2014年12月25日 | よみもの出産まで過ごす場所は「自宅」「里帰り」「夫の実家」どこがベスト?

【ママからのご相談】
夫や夫婦の両親の間で意見が違ってしまい、先延ばしにしてきましたが、妊娠後期から出産まで過ごす場所を決めなければならなくなりました。どこで過ごして産むのが一番子どものためになるでしょうか?
ママがストレスを感じない環境が一番。
こんにちは。海外在住プロママライターのさとうあきこです。
出産する場所の候補地が複数あって選べるのは、時にありがたく、時には悩みの種にもなりますね。
でも、考えてみてください。出産の主役は“ママ”。子どもを産むママがストレスを感じずリラックスできる環境こそが一番望ましいはず。ママであるあなたが一番リラックスして出産に臨める場所を選ぶべきです。
ただし、リラックスは体だけでなく心にも必要です。手伝ってくれる手がたくさんあって体は楽だとしても、必要以上に干渉されて心が憂鬱になってしまうのでは、リラックスはできません。
実際に出産する場所は病院だとしても、その前後を過ごす場所は、体と心の両面から考えて慎重に決めるべきでしょう。

出産までを過ごすのに最適な場所ベスト3
(1)体調がよく、短期間の手伝いを頼めるなら自宅で
出産経験のあるママさん15人に、「自宅」「自分の実家」「夫の実家」のどこで出産まで過ごしたか聞いたところ、トップは「自宅」で7人でした。
出産は夫婦の間の大切なイベントです。夫婦で助け合うことで絆はさらに深まり、その後の育児に対する姿勢にも影響を与えます。そう考えると、夫婦で暮らす自宅が第一候補にあがります。
妊娠も出産も病気ではありません。出産前後こそ助けが必要であっても、退院後は簡単な家事や身の回りの世話は自分でもできます。
そこで、出産時点での体調に不安がなければ、今住んでいる自宅で出産を迎えるのが順当といえそうです。ただし、一人になるのはやっぱり不安ですね。そこで、夫がまとまった休暇を取る、甘えられる兄弟や親などが近くに住んでいる、一時的に同居してくれるなどの条件がつくと安心です。
(2)近いなら、期間限定で自分の実家
第2位だったのが5人で、“自分の実家”です。
里帰り出産は自分が娘として甘えられる環境を持つママの特権です。出産も子育ても経験のある実の母の元で安心して過ごせるとして、選択するママも多いでしょう。
ただし、遠距離だったり長期間の予定での里帰りはあまりおすすめできません。
たとえ楽であっても、ママにとっても子どもにとっても、今後生活していく場に早くなじむこと、そして、家族で子育てをしていく体制を作り上げるためにも、里帰り出産は近場に限り、あくまで短期間にしておいたほうがいいでしょう。
(3)甘える図々しさを持てるなら夫の実家もあり
3位は3人で、“夫の実家”。
自分の実家は遠いが夫の実家は近くにあり、歓迎してもらえ、あなたもある程度の図々しさを持って甘えられるなら、夫の実家を頼ると角が立たないという意見がありました。
ただし、夫の家族の中に歓迎してくれない人がいたり、あなた自身が緊張したり気を使い過ぎるようなら、心も体も休まりません。避けたほうがいいかもしれません。
生まれてくる子どものためを強調して、納得してもらう
あくまでママであるあなたの状況や気持ちを優先して選ぶべきですが、それを周囲に納得させるのが難しい場合もあります。
そこで、あなたの希望としてではなく、生まれてくる子どものための理由を複数あげた上で、まずはパパとなる夫を説得しましょう。家族総意の決定であれば、どちらの実家にも納得してもらいやすくなります。万一苦情が出ても夫婦で協力し合って乗り越えられますね。
【関連コラム】
・里帰り出産のメリット&デメリットとは
・日本で里帰り出産をする女性が多いワケ4つ
・初出産の“病院選び”の重要ポイント5つ
●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)