つわりとは別モノ!? 妊娠中の眠気がひどくなる理由
2014年12月18日 | よみものつわりとは別モノ!? 妊娠中の眠気がひどくなる理由

【ママからのご相談】
妊娠が分かったばかりのプレママです。とにかく眠くて眠くて、寝過ぎのせいで頭が痛くなるほどです。まだつわりらしき症状はないのですが、朝も起きられず、夫のお弁当もサボってばかりで申し訳ないです。仕事もしていないのに家事もできず、イライラしてしまいます。妊娠すると眠りが浅くなるんだろうかと考えていますが、どうなんでしょうか?
妊娠初期の眠気はホルモンの影響。神経質にならないで!
こんにちは。健康管理士のSAYURIです。ご相談ありがとうございます。
初めての妊娠での不安や自分の身体の変化に戸惑っていらっしゃるようですね。初めての妊娠から出産、そして授乳中は戸惑うばかりかと思いますが、この時期は体だけでなく心の変化も大きくなります。
したがって、プレママだけでなくパートナーであるご主人の知識もプレママには大きな支えになると思います。ぜひ、ご主人と一緒にご覧くださいね。

眠気を起こす原因はプロゲステロン
妊娠初期は、子宮が大きくなるのをサポートしてくれるプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が増えます。生理前にも分泌量が増えるので名前くらいは聞いたことがあると思います。
プロゲステロンは基礎体温を上げて妊娠を維持したり、乳腺の形成をしたりと妊娠には欠かせないホルモンです。しかし、プロゲステロンの影響を受けるのは子宮だけでなく、
・眠気
・頭痛
・ほてり
・ダルさ
・便秘
・肌荒れ
・乳房痛
・イライラ、気分の落ち込み
など、全身に及びます。
こうして症状を並べてみると、生理前と妊娠初期では同じ症状が出やすいことが分かると思います。それもそのはず、プロゲステロンという同じホルモンの影響によるものだからです。
眠気は正常な反応。自分を責める必要なし!
真面目な人ほど、「例え妊娠しても妊娠前と同じように家事や仕事をしなくては!」「妊娠は病気じゃないんだから甘えてる!」と自分を責めたり、または他人からチクッと言われたりすることもあると思います。
だからといって、完璧を目指してストレスをためるよりも、眠気がきたら、「赤ちゃんのベッド製造中」くらいの感覚で睡眠をとるのがいいでしょう。
あまり寝過ぎが気になるようなら、「午前中は寝て、午後からの眠気は、軽い散歩でごまかして家事をする」といったように、自分で無理を感じない程度にルールを決めてもいいでしょう。
プレパパへ
妊娠中の女性の体は、まるで他人の体のようにいつもと違うことだらけです。ホルモンの影響で気持ちの変化も激しくなることがあります。元気な赤ちゃんを産みたいからと、赤ちゃんに好ましくないと思われることを我慢してストレスがたまることもあります。
プレママは喜びやいっぱいの不安の毎日を過ごしているので、お仕事で疲れているのに大変かと思いますが、家事は片目をつぶって見守ってあげてください。
そして、ママの変化は両目をしっかり開けて見て、声をかけてあげてください。それがママの安心になり、ママの安心が赤ちゃんの健やかさにつながります。
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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)