子どもの写真入り年賀状は喜ばなれない? そのワケと喜ばれる工夫とは
2014年12月17日 | よみもの子どもの写真入り年賀状は喜ばなれない? そのワケと喜ばれる工夫とは

【パパからのご相談】
毎年我が家の年賀状には、2人の子供の写真を載せています。
ところが最近、“子供の写真の年賀状は印象が悪い”という話を耳にしました。
しかし、僕の周りの子持ちファミリーが送ってくる年賀ハガキはほとんどが元気な子供の写真入りです。
本当にこれが失礼にあたるのであれば、廃れてしまうものなのでは? とも感じています。
子供の写真年賀状はそんなに印象の悪いものですか? また、失礼のない年賀状とはどのようなものなのでしょう?
ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。
今年も残すところあとわずか。年賀状の準備に追われる方も多い時期になってきました。今年はどんな年賀状にしようか?
近年はメールで済ませたりする方も多いですが、年賀状を作成する自体は、ちょっと面倒だけど、楽しい作業でもありますね。
新年最初のご挨拶は、ぜひ喜ばれるすてきな年賀状にしたいものです。
ご相談者様のように子育て中の場合は、近況報告として子どもの写真を年賀状にプリントすることもありますよね。長い人では子どもが高校生になっても写真入り年賀状を送るという方も。
しかし、子どもの写真入り年賀状が嫌われるパターンもあるようです。
今回は、子供の写真が嫌われるワケ、そしてどのような年賀状が好印象なのかをお話しいたします。
もらって嬉しくない年賀状ベスト4
2014年11月、ネオマーケティングが行った『もらって嬉しい年賀状・もらって嬉しくない年賀状』の調査では、以下のようなランキング結果となりました。
- 1位……全面印字で手書きのメッセージがない
- 2位……「あけおめ」「ことよろ」などとしか書いていない
- 3位……子供の写真のみ
- 4位……自慢話が書かれている
なんとお子さんの写真は自慢話よりも嫌われているようですので、相談者様が耳にした話もあながち嘘ではないようですね。
もちろん賛成派・反対派、賛否両論分かれることはあると思いますが。
おの他のイラっとする年賀状についての詳細は以下の記事をご覧ください。
子供の写真入り年賀状が嬉しくない理由3つ
なぜ、子供の写真入り年賀状が嫌われてしまうのでしょう?
ネオマーケティングが行った同調査では、その理由として以下の3つのような意見が見られました。
- 単純に子供嫌いパターン
- 独身・不妊などの訳ありパターン
- 子供に興味も面識もないよ! のパターン
たしかに、その子供を知る肉親や近しい友人にとっては、近況報告として「大きくなったんだな〜」と微笑ましく幸せに感じるかもしれませんが、そもそも子供に興味がない知り合い・知人の方や、子供が嫌いな方もいらっしゃいますよね。
また疎遠になっている関係先の人もいるのでは?
そんな方にしてみれば、「子どもの写真の意味がわからない」「だからどうした」「返事しづらい」程度の感想か、あるいは「親バカだな」「自己満足か」「うざい」「いつまで載せるんだ」と不快に感じる方、否定的に思われる方もいらっしゃるのかもしれません。
また、喪中の方や、不妊治療中の方、特に女性の方に送るには配慮が必要ですね。つらい思いをさせてしまう可能性もあります。
年賀状は、家族連れや独身、さまざまな方へ送るものです。
全ての方が子供好きとは限らない、ということも考慮するべきなのかもしれませんね。
もらって嬉しい年賀状とは?
では、逆にどのような年賀状であれば嬉しいと感じてもらえるのでしょう?
- 1位……手書きのメッセージがある
- 2位……最近の近状が書かれている
- 3位……家族の写真が載っている
- 4位……どんな年賀状でも嬉しい
意外に思われるかもしれませんが、アンケート調査からは「子供の写真は嬉しくないけど、家族の写真は嬉しい」という声が多かったようです。
そもそも、年賀状を受け取る方と面識を持っているのはあなた自身です。
年賀状をもらう立場の側としては、あなた自身の趣味など含め、子供よりもあなた本人に一番興味があるということではないでしょうか。
また、自分宛に手書きのメッセージが書いてあると喜ばれるということも分かりました。
「時間を使って、自分宛てのメッセージ・コメントを書いてくれたことが嬉しい」などの理由があり、逆にメッセージがない場合、心がこもっていない印象を与えてしまうようです。
印刷して終わり、ではなく、一手間掛けてメッセージを添えてみてはいかがでしょうか。
喜ばれる年賀状を書くポイント2つ
この調査結果から見えてくる“喜ばれる年賀状の書き方”は、以下の2つです。年賀状作成の参考にしてみてください。
- 子供だけでなく、あなたも写った写真を使う
- 手書きのメッセージで、近状報告をする
その他の年賀状のアレンジ術などは以下の記事をご覧ください。
なぜ子供の写真入り年賀状を作るのか?
子供の写真入り年賀状について、送る側としては、「かわいいうちの子の成長をたくさんの人に見てもらいたい!」という気持ちが大きいようです。
子供が生まれる前は写真に興味がなかったパパ・ママも、子供が生まれると一眼レフカメラ・デジタルカメラを購入する方が多いようです。
また、スマートフォンと年賀状アプリの普及により、写真の撮り方が分からなくても、誰でも気軽に写真入りを作成できることも子供入り年賀状が増える要因ともなっているようです。
最近では、プリンターを使わず、作り方、レイアウトなどのデザインから印刷、投函まで対応したアプリもあるようです!
またプリクラのようにシールを年賀状におしゃれに貼り付けることができるアプリもあるようです。面白いアイディアですよね。
子供の写真入り年賀状は何歳までOK?
「子供の写真入り年賀状って……子供が何歳までOKなんだろう?」と疑問に感じる方も多いようです。
『子供の成長記録だから、子供が許す限り何歳まででも良いのでは?』
『2人目の子が小学校を卒業したぐらいでやめました』
『子供写真は5歳まで。それ以降は家族写真に変えました』
上記3つの意見のように、家庭によって意見もバラバラのようです。
もちろん「これ!」という回答はありませんが、小学校までとする方が多いようです。中には七五三までとする方も。
子供が中学生以上になったら、家族写真入りの年賀状にするという流れが普通の一般的なようです。
写真入り年賀状は処分に困る!?
これまで子供の写真入り年賀状についてご紹介してきましたが、“処分”となると子供の写真に関係なく、「写真入りは困る!」という意見が多いようです。
例えば、以下のような意見があるようです。
『面識ないけど子供の顔写真ってだけで、処分しづらくなる。いらない。使わないでほしい。』
『体を切断するような複雑な気持ちになってシュレッダーかけるのも気を使う。シュレッダーにかけずに捨てて子ども写真が悪用されて危険に晒されるのも嫌だ。』
『写真付きは捨てづらい。載せないでほしい。迷惑。』
イラスト年賀状よりも処分に気を使う方が多いようです。個人情報を守るため裁断するにも、ためらってしまうようですね。
写真入り年賀状での失敗談
写真入りの年賀状での失敗談としては以下のようなものがあるようです。
『家族の写真付き年賀状(子供の写真+家族の写真+ペット)を送ったら、独身の友人から、「無神経だ!」と言われ不快な思いをさせてしまった』
『職場の上司(仕事関係先)に子供の写真入り年賀状を何枚も送ってしまった。失礼にあたるとは知らず……』
送る側としては悪気はなくとも、受け取る側への配慮が足りず不快な思い、不愉快な気分にさせてしまうということもあるようです。
その他の年賀状失敗談として、『自分の名前を書き忘れ、「これは誰ー?」とSNSにアップされてしまった。』、『干支を被った写真で送ったものの、干支自体間違えていた』など面白エピソードもたくさんあるようです。
子供の写真入り年賀状は相手を選んで送ろう!
子供の写真入り年賀状はさまざまな意見が飛び交うようですが、上手な方は相手に応じて複数パターンを作るという方もいるようです。
誰でも子供が好きというわけでもないですし、会ったこともない子供には、特に思い入れもありません。
なので、子供の写真を入れた年賀状を送るのは以下のような相手に絞って送ると良いようです。
- 身内や親戚(親族)
- 家族ぐるみ、子供連れで付き合いのある友人
- 子供を介して知り合った人
「子供がいない夫婦に共通の友人と違う年賀状を送って、後から知られたら気まずい……」そんなときには、家族全員の写真がおすすめ!
また、会社関係の人や子供がいない夫婦には、写真なしのイラスト年賀状が無難!
後々問題にならないように、私用と公用、その中間の年賀状を用意し、相手に合わせた選び方が重要になってきそうですね。
写真入り年賀状で喜ばれるための工夫
子供の写真入り年賀状でも工夫次第では、「うぉ! 面白い」と評価される一枚になる可能性もあるようです。
干支の着ぐるみを着た子供写真の年賀状や、家族写真でも影を使った家族写真など、少しでも工夫がされているものが評価されているようです。
細かく見ていきましょう。
干支の着ぐるみを着た子供写真
赤ちゃんの干支の着ぐるみ姿は、よくみる定番写真。確かにかわいいのは間違いないですが、ただ座らせて撮るだけでは、少し物足りなさを感じます。
同じ着ぐるみを着せるにしても、たとえば自然の中で動きを取り入れてみると一気に魅力が増します。
干支が申であれば、バナナや真っ赤なおしり、温泉などを強調して子供と一緒に撮影してみると味がでるようです。
戌年の際には犬のコスプレなどをしていたという方も。
小道具を使ったひと工夫で受け取る側の評価もだいぶ変わってきそうですね。
家族写真のアイデア集
- 顔出しが恥ずかしい場合は、あえてピントをずらす!
奥に家族が並び、手前に文字盤や物を置いてそこにピントを合わすことでちょっとオシャレな家族写真の完成!
- 影を使った家族写真
家族で拝む、日の出の風景。年賀状なら初日の出に見えますし、シルエットだけなので、顔を出すのは恥ずかしい方にGOOD。
朝が苦手な一家には夕日もおすすめ。
ほかにも、家族の手や足だけで家族の温かみを表現したりと、ユニークなものからハイセンスなものまでさまざま。
単なる集合写真ではなく、ちょっとしたアイデアをプラスするだけで『処分に困る一枚』から『残したい一枚』になるかもしれませんね。
SNSの子供写真ラッシュも不快感を与えている!?
ちなみに、“子供の写真入り”については年賀状だけでなく、SNSでも物議を呼んでいるようです。
実際、SNSに子供の写真がバンバン載っていることに不快感を抱く方も多いようです。
『プロフィール画像を子供の写真にするのが理解できない』や『どこみても子供の写真だらけにちょっと引く……』といった意見も。
中には、子供自慢とか面倒くさそう……といった理由から、「プロフィール写真が子供の時点で、友達にならない」と断言する方もいるようです。
自分のSNSにどんな画像を投稿しようが他人に責められることではないかもしれません!
しかし、世間ではあまり良く思っていない方も多いという点は覚えておいた方が良いかもしれませんね。
それから、他人の子を載せるときは相手の許可をとることは最低限のマナーです。くれぐれも勝手にアップしないように注意しましょう!
近年のSNSなどの年賀状事情については以下の記事をご覧ください。
まとめ
「子供の写真入り年賀状は何歳までOKか?」や「写真入り年賀状は処分に困る!?」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
年賀状は一年に一回の行事であり、しかも新年のあいさつとなる大切なもの。
だからこそ、わが子のかわいい写真を載せて喜んでもらおうと思って頑張っていた方には驚きの事実ですよね。
悪気は無かったとはいえ、知らず知らずに相手を傷つけてしまっていることもあるようです。
受け取る側の気持ちも考慮して、返信などしやすいように、一方的な押し付けにならないよう配慮が大切ですね。
●ライター/木村華子(ママライター)
●追記/パピマミ編集部
●モデル/ゆみ