いつまでセーフ? 賞味期限切れの“飴”を食べるリスクと正しい保存方法
2014年12月16日 | よみものいつまでセーフ? 賞味期限切れの“飴”を食べるリスクと正しい保存方法

【女性からのご相談】
派遣社員です。前の派遣先で同僚から貰ったアメがバッグの中に入っていたのですが、個包装の小袋には賞味期限が刻印されておらず、食べていいものかどうかわかりません。
前の派遣先で働いていたのは2年ほど前なので、通常は製造日から1年ほどである賞味期限を過ぎてしまっていることは間違いないのですが、醤油の入った甘露煮風味の大好きなアメなので問題なければ食べたいです。
夫に聞いたら「そんなことでお腹壊したらどうするの。新しいの買いなよ」と言われました。ベタついてもいないし、ちょっと見たところ変色もしていません。
賞味期限がわからなくなったアメは、いつまでなら食べても大丈夫でしょうか。
> 賞味期限を超えた飴を食べない方がいい理由2つ(P2)
> 賞味期限不明でも食べられる飴の見極め方(P2)
> 飴の賞味期限に対するメーカー側の見解(P2)
> 賞味期限切れの飴に挑んだ例(P3)
> 飴の風味を維持する最適な保存方法(P3)
> りんご飴やあんず飴はどのくらいもつ?(P3)
> まとめ(P3)
こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。
アメの主成分は砂糖です。
砂糖は糖分濃度が高いうえに水分が少なく雑菌が繁殖しにくいため、劣化・腐敗するおそれがきわめて少なく賞味期限が設けられていません。
同様に塩にも賞味期限というものはなく、このような食品は保存食品と呼ばれています。
お手元にあるようなアメの場合、賞味期限は1年ほどですが、防災用のものは同じアメが入っているにもかかわらず5年の賞味期限が設定されています。
つまりアメは、保存状態さえ良ければかなり長いあいだおいしく食べられるということです。
そうはいっても賞味期限の過ぎたアメをあえて召し上がることはおすすめはしません。
消費期限と賞味期限の違いとは

賞味期限以外に、食べ物に付けられるものとして消費期限というものもありますが、これらはどのような違いがあるのでしょうか。
ここでそれぞれの意味を確認してみましょう。
消費期限
食品の品質が劣化しやすく、長期の保存ができないものにつけられます。
“開封していない状態”で表示されている保存方法を守って保存したときに、“食べても安全な期限”を示しています。
製造からおおむね5日以内で品質の著しい低下が見られるものに消費期限が設定され、この期限を過ぎたものは食べないようにした方がいいでしょう。
賞味期限
食品の品質が劣化しづらく、ある程度長い期間保存がきくものにつけられます。
これは、“開封していない状態”で表示されている保存方法を守って保存したときに、“おいしく食べられる期限”を示しています。
賞味期限を過ぎたからといって、すぐさま食べられなくなるということはありません。
どちらも“開封していない状態”という条件のもとでの期限であり、一度開封したものは期限内であっても早めに食べるようにした方がいいでしょう。
→次ページでは、賞味期限を超えた飴を食べない方がいい理由を見ていきましょう。