子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまった時の対処法
2014年12月9日 | よみもの子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまった時の対処法

【ママからのご相談】
つい先日、夜中に夫婦喧嘩をしているところを寝ていたはずの5歳の娘に見られてしまいました。私の大声にビックリして、そのときは大声を上げて泣いてしまいました。その日は、喧嘩をやめて娘を寝かしつけながら、私もその場で寝てしまいました。しかし、次の日の朝を境に、娘がなんだか私のことを怖がっているように思えてなりません。いったいどうしたらいいのでしょうか?
夫婦喧嘩が与える子どもへのメリットもある!
ご相談ありがとうございます。家族を笑顔にする教師&6人の子育てパパ・荒川茂樹です。
夫婦喧嘩を見られてしまったとは、親として辛いものがありますね。でも、見られてしまったものは仕方がありません。それをどう子育てに上手に使っていくかを考えるように視点を変えてみませんか?

子どもの見ている前で仲直りをする
夫婦喧嘩をメリットとして逆に利用していく手が一つだけあるのです。それは、“子どもの見ている前で仲直りをすること”です。
お子さんは大好きなママの怖い顔、怖い声が目や心に残り、恐れているのかもしれません。お子さんの前で思い切り笑顔で、思い切りいい声で旦那さんと仲直りをしてください。そして、それをぜひお子さんの目の前でやってみてください。
一旦は意見が合わなかった相手とも、最終的には意見をすり合わせていく、これは他人とのコミュニケーションにおいて非常に重要なことです。また、それをするためには信頼関係がなくてはいけません。
つまり、人間関係に必要な信頼を学ぶためには、夫婦喧嘩は決して悪いものではないということが言えるのです。
子どもを一人の人間として尊重し、きちんと謝る
仲直りをすると同時にお子さんに嫌な思いをさせてしまったことを、夫婦揃ってお子さんに謝罪されることもおすすめします。
・なぜ喧嘩してしまったのか
・喧嘩をしてどう思ったのか
・お子さんに見られて何を感じたのか
・お子さんに怖がったような態度をされてどれだけ寂しかったか
それらをきちんとお子さんに話すことも大事なしつけの一つではないでしょうか。
これによって子どもは、人間が持つ様々な感情を、自らの視点で観察します。そして、悲しみや怒りから再び喜びや幸せの感情に戻れることを知れば、夫婦喧嘩すらも悪いことばかりではないという思いも抱くかもしれませんね。
仲良し夫婦の秘訣はここにあり!
(1)普段から不満を溜め込まず、しっかりとコミュニケーションを図ること
多くの場合、最初は会話をしていたが不満があると些細なことで喧嘩になる。今度はそれが嫌になり、不満があると溜め込むようになってしまう。
そして、爆発して夫婦関係を壊しかねない喧嘩へと発展するという悪循環になってしまいます。しっかりと会話をすることが夫婦円満の最大の秘訣と言えるのではないでしょうか。
(2)普段から相手のことを考えた行動を心がけ、感謝の気持ちを表現すること
・感謝の思いを常日頃から口に出して言う
・相手がやってくれていることを当たり前だと思わない
・毎日玄関まで見送りをする
・家事や育児をすすんで行う
・相手の思いを進んで聞く
・相手に対して過度に何かを求めない
・自由な時間を持ってもらう
これらの行動は相手に必ず伝わっていきます。自分が必要とされている、大切に思われていると思えば、それに対して応えようとするのが人間です。
そして、こういう夫婦の関わりを子どもが見たら、きっと“自分もこんなパパやママみたいになりたいな”って思うのです。普段からこういう積み重ねがあり、それを子どもが見ていたら、多少の夫婦喧嘩は大丈夫かもしれません。
でも、もしまた子どもに見られてしまったのなら、“慰める”“決して子どものせいではない”というフォローをしっかりと行なってくださいね。しかし、子どもに夫婦喧嘩を見られてしまうとは……。
早く仲直りをして、お子さんの輝く笑顔をみたいですね!
【参考文献】
・『ぜったい離婚!から素敵な夫婦三昧 妻と夫のカウンセリング』金盛浦子・著
【関連コラム】
・夫婦喧嘩の原因と、不仲を避ける言い方とは
・また仲良くなれる? 疎ましい夫とコミュニケーションを取る方法
●ライター/荒川茂樹(プロ学習講師)