起業したママの体験談! 子育てと仕事を両立させるアイディア4つ
2014年12月2日 | よみもの起業したママの体験談! 子育てと仕事を両立させるアイディア4つ

【ママからのご相談】
3歳の娘を育てているママです。来春から幼稚園に入園するのを機に、独身時代に培った経験と人脈を活かして、エステサロンを経営したいと考えています。ただ、子育てとサロン経営の両立ができるか不安です。なにか工夫できることがあれば教えてください。
子どもの成長とともに、活動内容を変えていきましょう!
ご相談ありがとうございます。労務管理の専門家『社会保険労務士』であり、ママライターでもある、ぬかぽんです。
10月に横浜でPowerWoman主催の『笑顔で働きたいママのフェスタ2014in神奈川』が開催されました。パネルディスカッションで、ママであり起業されている4名の方々が、ワークライフバランスについて率直に語っています。
そこで今回は、彼女たちの工夫をもとに、子育てと仕事を両立させる4つのアイデアをご紹介いたします。

子育てと仕事を両立させるアイデア4つ
(1)家と事務所を一体化して、ロスタイムを減らす
スペインに特化した商材の輸入・販売を手がける『グランジャポン』代表で、現在は、5歳と3歳の2児のママである星野マチ子さん。独身時代から起業していた彼女は結婚してから、自宅と事務所を一体化すべく家を建てました。通勤時間などのロスタイムがなく、経費も抑えられるのは大きなメリットです。
けれど、自宅兼事務所にしたことで、だんだんプライベートと仕事の振り分けがうまくできなくなっていった星野さん。そこで、『“子どもがいるときは仕事のメールに出ない”など、自分なりのルールを作り、子どものいる・いないで仕事のON・OFFを切り替えるようにしている』そうです。
(2)子どもの成長に合わせて、仕事の量を増減する
クレイを美容や健康アイテムに用いた『クレイソムリエ』を主宰している大谷景子さんは、『子どもが小学校低学年のときは振り回された』と実感を込めて振り返ります。そのときにはいさぎよく『無理なら無理。自分に厳しくなりすぎずにいこう』と決めたそう。
現在、2人の小学生のママで、お菓子や料理の自宅サロン『HIROKO’S KITCHEN』を主宰する酒匂ひろ子さんも、『子どもが幼稚園のころは仕事量をセーブし、成長するにつれて少しずつ増やしていった』そうです。
子どもの性質や性格などにもよりますが、成長に合わせて仕事量を増減できるのは起業のメリットといえるかもしれません。
(3)家族へのねぎらいをカタチに表す
起業して5年ほどは、家庭よりも仕事を優先してきたというビューティーコンサルタントで『サロンBLANC』主宰の和田育美さん。『「仕事をやりすぎでは?」という夫の言葉も、ずっと自分への不満や文句だと受け止めていました。しかし、2人目妊娠を機に働き方を見直したことで、夫の言葉も自分へのいたわりだと感じられるようになっていきました。いまでは、仕事の前に“作り置きおかず”を作るなど、心の余裕を持って家族に向き合っています』と語っています。
実家が近く子育てに協力的なご両親がいる星野さんは、知らず知らずのうちに“やってもらって当たり前”になり、一度ご両親と関係がこじれてしまったそう。そんな経験を経て、『今は感謝を具体的に表すだけでなく、たとえば“作ってくれるものに文句を言わない”など、両親への配慮を忘れないよう心がけている』のだとか。
家族へのねぎらいの気持ちを持って、それをカタチに表すことで良好な関係が築けたら、仕事への集中力も高まりますよね。家族は最大のサポーター! 良好な関係を築く努力は必要なんですね。
(4)子ども自分の仕事についてきちんと説明する
家族の生活空間でもある、自宅で教室を開いている酒匂さんは、『きちんと子どもに仕事の内容について説明している』のだそうです。お菓子などの試作品作りには、子どもの意見も積極的に取り入れています。
ママがどういう仕事をしているのかが子どもに伝わると、安心感にもつながりますよね。
いかがでしたか?
起業と子育ての両立は大変な道のりではありますが、工夫次第では会社勤めよりも柔軟な働き方ができる可能性もあります。4人の先輩ママ起業家の方々を参考に、あなたにベストな起業方法を見つけてくださいね。
【参考リンク】
・ママの“働きたい”を応援する『PowerWomen』
【取材協力】
・『グランジャポン』代表 星野マチ子さん
・『サロンBLANC(ブラン)』主宰 和田育美さん
・『ナチュラルコスメティクスバー』店長 大谷景子さん
・『HIROKO’S KITCHEN』代表 酒匂ひろ子さん
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●ライター/ぬかぽん(ママライター)