リミットは○歳まで! 子どもの“指しゃぶり”の原因と対処法
2014年12月1日 | よみものリミットは○歳まで! 子どもの“指しゃぶり”の原因と対処法

【ママからのご相談】
現在3歳の女の子の育児をしているママです。先日、妊娠が発覚しました。毎日お腹を庇いながら過ごしているため、妊娠前に比べて娘の大好きだった抱っこをしてあげられなくなりました。そして、寂しさからか前までしなかった指しゃぶりを最近になって始めてしまいました。なんとか止めさせたいのですが、一体どうやったらやめさせることが出来るでしょうか。
指しゃぶりは子どもからのかまってほしいというサインです。
こんにちは、どっふぃーです。ご相談ありがとうございます。
まずは、ご妊娠おめでとうございます。大変喜ばしいことですね! しかし、上の子にとってみれば生活の急変ですから、なにか感じるものがあるのでしょう。急に始めた指しゃぶりについて、北海道函館市で歯科医をしている先生にお話を伺ってみました。

指しゃぶりは寂しさの現れ。3歳までなら心配ナシ!
『指しゃぶりは、おっぱいを吸うのと同じ感覚でするもの。子どもにとっては精神安定剤のようなものなのです。3歳までであれば、骨格などに悪影響を及ぼすリスクはありませんので、存分に吸わせてあげて大丈夫です』
急に指をしゃぶるという動作は、かまって欲しいという“寂しさ”からくるものだそう。幼い子どもながら、環境の変化を感じているのです。指しゃぶり自体、外出先でやってしまったら周りの目が気になりますし、衛生的にも悪そうですからやめさせたいという気持ちもわかります。
しかし、歯並びやアゴの骨格に影響を与え始めると言われているのが(個人差はあります)大体5歳からだそうですから、まずは一安心してくださいね。
社会の広がりと共に、自然に卒業できることも
『3歳以降になると、仲の良いお友達などができて“指しゃぶりしているとカッコ悪いかな”と自然と指しゃぶりを卒業する子が多く見受けられますので、焦らず見守ってあげるのが大事です』
つい早くなんとかして止めさせないと……と焦るあまり、指しゃぶりに対して過剰に叱ってしまったりするかもしれませんが、ここは我慢のしどころと言えます。同年代のお友達と遊べる機会を増やしながら、優しい目でお子さんを見守ってあげることが良いでしょう。
5歳以降の指しゃぶりには、家族全員で対応しましょう!
『5歳以降になってしまうと、中々指しゃぶりをする癖が抜けにくいと言われています。寝るときは手を握ってあげて、指をしゃぶらなくても良いように安心感を与えてあげるとか、日中は外遊びをいっぱいさせて気を逸らしつつ、それでも指をしゃぶるようなら、「手にバイキンがついているから、指を舐めないほうが良いよ」と言って聞かせてあげましょう』
5歳を過ぎても指しゃぶりを止めないということでアゴや歯並びに対する影響を考えると、なんとかして早く止めさせたいと思うのが親として自然なことだと思います。そんなときは、ママだけではなくパパも一緒にお子さんに家では安心感をいっぱい与えてあげてください。
そして、日中は元気いっぱい遊ばせてあげることで遊びに夢中になってもらい、頭から指しゃぶりを忘れさせてしまいましょう。
愛情をいっぱい与えても、治らないときは……
どんなに一生懸命に愛情を与えても、なかなか素直に指しゃぶりを止めることを聞き入れてくれないかしれません。そんなときは、地域の支援センターの先生や保健師さんに相談し、家庭だけでなく周りの地域社会に相談し協力してもらってくださいね。
ママ一人で抱え込まず、お子さんの成長を地域全体で温かい目で見守ってあげる環境づくりをして、寂しさを忘れさせてあげましょうね。
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●ライター/どっふぃー(船舶料理士)