公立との違いは? 子供が私立中高一貫校に通うメリット
2014年11月27日 | よみもの公立との違いは? 子供が私立中高一貫校に通うメリット

【ママからのご相談】
小学校4年生の母親です。子どもを中学受験させようと思っています。ただ私立の中学校って公立中学とどう違うのかよくわかりません。中高一貫校のメリットがあれば教えてください。
中学生のころから大学受験を意識した勉強ができます。
こんにちは、ライターのakiです。
中学校から私立へ行く二大理由が、
(1)学力をつけたいため
(2)近所の公立中学が荒れているから
などと言われています。
個人的に公立と私立の教育現場を見て来た筆者としては、私立中学は学力においても生活面においても確かに生徒へのケアが手厚いと感じることが多かったです。そこで、今回は学力面と生活面でそのメリットを見ていきたいと思います。

学力面
まずは単純に全授業時間だけを見ても、
公立……平均1565時間
私立……平均3000時間
と、倍ほど違います。さらに私立の場合、教科書も文科省指定のもの以外に市販の参考書などを使う場合もあり受験に直結した勉強をすることができます。
また、あるアンケートで公立中学の親からの学校への取り組みの要望として、
1位……授業時間以外のフォロー(補習や土曜授業)
2位……能力別・コース別の対策
3位……ついていけない子のサポート
4位……受験対策・検定対策
とありますが、これらはほとんどの私立中学で当然のようになされています。また高校受験の心配もないので、中学生のころから大学受験を意識した勉強ができるのも魅力です。
以上のことから考えても学力面での環境は公立よりも整っています。
生活面
授業中に立ち歩いたり私語をしたり妨害をしたり……。そんな光景も公立では珍しくないのですが、私立ではそのような態度をする者がいれば厳重に注意されるか場合によっては退学をさせられます。また、いじめなどの問題も比較的少ないと言われています。
確かに6年間同じメンバーで過ごすと人間関係で亀裂が生じた場合、居づらいのではないかという心配もありますが、逆にけんかをしても仲直りをして一層絆が強くなり社会人になっても友情が続く……というパターンも多いです。
また、私立はお金がかかるというデメリットがあるとよく言われますが、補習や補講が充実しているので塾に通う必要がないと考えると学費もそれなりに納得がいきます。
中学受験をお考えの方は、どうぞご参考になさってください。
【参考リンク】
・中高一貫教育 | 文部科学省
【関連コラム】
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●ライター/aki(中高英語教員)