子供を“スマホ依存”から守るルールの決め方
2014年11月26日 | よみもの子供を“スマホ依存”から守るルールの決め方

【ママからのご相談】
小学3年生と中学1年生の子どもがいます。下の子は携帯ゲームを買ってから外遊びを嫌がるようになり、ゲームを取り上げようとすると暴れるようになりました。また上の子は夜遅くまで、スマホで友達とやり取りをしています。このままでは、子どもたちが電子機器に依存してしまうのではないかと心配です。今の状況を改善するための良いアイデアがありましたら、教えてください。
時間制限より前に、スマホやゲーム本体は誰のものかをはっきりさせましょう。
ママライターのぬかぽんです。ご相談ありがとうございます。
携帯ゲームやスマホを与えたとたん親の決めた時間制限も守らず、他の遊びや読書などをする“子ども時間”が奪われてしまう問題はよく聞きます。それほど電子機器は子どもにとって魅力的。アップルの創業者の1人、故スティーブ・ジョブズ氏も自分の子どもには、厳しく電子機器の利用時間を制限していたという逸話もうなずけますね。
とはいえ、子どもの友だちのほとんどがスマホや携帯ゲームを持っている現代。全く利用しないというのも現実的ではありません。そこで、“スマホや携帯ゲームは親のもの”というルールを徹底させて、携帯ゲームやスマホへの依存から子どもを守ることをオススメします。

そもそもスマホや携帯ゲーム機は子どもの持ち物としては高価すぎる
携帯ゲーム機本体は少なくとも数万円、スマホも毎月の使用料を通算すれば何万円もするとても高価なものです。それはまるで、高級ブランドのバッグを子どもに持たせているようなもの。小中学生にそんな高価なものを簡単に与えたりしないのが普通ですよね。
そこで、スマホや携帯ゲーム機本体は“親のものを貸してあげている”という意識を親がしっかり持つことが大切です。
“親のもの”を徹底すれば、時間制限などその他のルールを守らせやすい
インターネットで話題のスマホ18の約束の中でも、「これはママのスマートフォンです。ママが買って、あなたに貸しているのよ。だからママの言うことをよく聞きなさいね」とまず最初に諭しています。
親のものだからこそ、その後の時間制限や利用制限がかけやすい。さらに制限を守らなかった場合は、取り上げるのではなく“返してもらう”だけなので、親も毅然とした態度がとれるわけです。
“親のもの”だから、使用時間以外は親が管理できる
“スマホは親のもの”を徹底している、私立中学に娘を通わせているAさんは、スマホの利用時間は夜9時までと娘と取り決めています。時間になると娘さんはスマホをリビングの充電機に返却。このルールを娘さんは友だちにも伝えています。
はじめは夜中でもSNSのやり取りの音が鳴っていましたが、そのうち減ってきたとのこと。それは睡眠不足や学力低下を心配していた友だちの親御さんが“親のもの”ルールの良さを知って、夜はスマホを預かるようになったからだそうです。
新作ゲームやSNSがTVのCMにまでなるなど、大人でもついついハマってしまうスマホ。人気ソフトが次々と登場する携帯ゲーム機。まだ未発達の子どもが、自分のものとして上手にコントロールするのはかなり難しいです。“親のもの”を徹底して親が適切にかかわり、貴重な“子ども時間”をキープしてあげてくださいね。
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●ライター/ぬかぽん(ママライター)