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勉強のできる子に育つ家庭環境の作り方3つ

勉強のできる子に育つ家庭環境の作り方3つ

【ママからのご相談】
小学校5年生の一人息子を私立中学受験させたいと思っている母親です。学校の成績をもっとよくしたいと思い、塾に通わせているのですが、今ひとつ成績が伸びていきません。出来は悪くないと思うのですが……。勉強のできる成績の良い子には、一体どんな特徴があるのでしょうか? それを知って、ぜひわが子にも学ばせたいと思いますので、教えてください。

a こんなところにあった! 勉強ができる子どもの秘密3つ!!

ご相談ありがとうございます。家族を笑顔にする教師&6人の子育てパパ・荒川茂樹です。

お子様の勉強をさらにできるようにしたいというご相談者の思い、とてもよくわかります。私も6人の子どもの親としていつも頭を悩ませています。今回は、勉強のできる子どもの生活や家庭での関わり方について3つの観点でご紹介いたします。

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(1)日々の基本的な生活習慣を身につける

日々の生活のリズムをきちんと決めて生活するということは、簡単なようでなかなか難しいものです。しかし、それをきちんとやれる子には強い意志があります。自分がやろうと決めたことをきちんと実行する、そんな基本的な生活習慣が身についている子、規則正しい生活を送っている子は、比較的成績が伸びやすい傾向があります。

・朝起きる時間が決まっている
・朝食を毎日食べる、
・テレビやゲームは時間を区切って楽しむ
・学習習慣が身についている
・勉強のやり方を心得ている

たとえば問題を解いたら必ず答え合わせをする。間違っていた問題はなぜ間違っていたかを、わかるまで考える。間違えた問題は、自分で決めたタイミングで、もう一度解く。

(2)リビングで勉強する

「子どもに勉強するスペースがあれば、勉強するようになる!」と思って、家に子ども部屋をつくる親御さんは数多くいます。しかし、プレジデントFamily2013年9月号の『頭がいい子の家の共通点』という特集記事を見てみると、東大生の約半数強が小学生の頃リビングで勉強していたという結果が掲載されていました。

キッチンやリビングは、長時間自分が過ごす場所という当たり前の空間です。だから、子どもにも安心感を与えるようになるのでしょうね。そして、ここであれば、親子共々お互いを感じながら勉強することができます。キッチンで料理をするお母さんの包丁の物音すらも、子どもは安心感を覚えるかもしれません。

もし、子どもがわからない部分があったらどうでしょう? すぐに対応できる親がそばにいます。だから、子どもとのコミュニケーションをとるにも最適な場所なのです。また、子どもの様子の変化を常に目を配ることもできますからね。

しかし、とても大切なことは、勉強している子どもをほめることです。たとえ、リビングで勉強していても、叱ってばかりでは逆効果です。頭ごなしに、「こんな漢字も書けないの!?」「こんなことも知らないの!?」「計算遅い」などと言われたら、「勉強=苦手なもの・辛いこと」と記憶され、勉強が嫌いになります。

それに対し、「計算、早いね」「丁寧に字を書いているね」「とっても読みやすいね」など、何でも気付いたことをほめることで、「勉強=得意なもの・楽しいこと」と記憶され、勉強が好きになります。ほめることが勉強に良い影響を与えるだけでなく、親子間にも良い影響を与え、親子の信頼関係を深めることにつながり、さらに子どものモティベーションも上がっていくようですよ。

また、勉強道具を入れる大きな入れ物をリビングに用意しておくのもいいですね。

(3)学びのきっかけを家の中にふんだんに作る

子どもが、「これってどういうことだろう?」「なんて読むのだろう?」「知りたいな」「調べてみたいな」そう思ったときにすぐに対応できるものが目に見えるところに準備しておくこと、これが親の子どもに勉強を進んでするようにする大切な仕掛けです。

調べたい、知りたいと思ったときに、調べる手立てがそばにない! 「後で調べればいいや」と思っても、忘れてしまっては意味がありませんからね。

・TVで出てきた地名がすぐに確認できるように世界地図、日本地図を貼る
・わからない意味の言葉やわからない事柄をすぐに調べられるように国語辞典、漢字辞典、百科事典を身近に並べておく
・温度計や湿度計を設置し、その読み方やそれぞれの違いを意識させるようにする
・ものの量をあえていろいろな単位で言ったり、分数で言ったりする
・荷物を送る前にメジャーで大きさを量り、値段を調べてみる
・チラシを使って安売り情報を調べ、仮想のお買い物ごっこをしてみる

など。


以上が、勉強ができる子を育てる方法のごく一部です。子どもへの即効性というよりも様々な仕掛けづくりの有効性について述べました。お役に立つものがあると嬉しいです。

【参考文献】
・『東大脳は12歳までに育てる』谷あゆみ・著

【関連コラム】
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●ライター/荒川茂樹(プロ学習講師)

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