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お腹の傷跡は消える? 帝王切開で出産後のケア方法

お腹の傷跡は消える? 帝王切開で出産後のケア方法

【ママからのご相談】
32週目に入った妊婦です。先日、ある事情から帝王切開での出産になると医師から告げられました。想像ができず不安です。出産はどうなるのでしょうか? 産後ケアの仕方は普通と変わってくるのですか? 経験のある方、教えてください。

a 傷のケアが増えるだけで、あとは通常分娩と何ら変わりはありません。

こんにちは。帝王切開で2人を出産したメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

私の場合は、私が小柄でやせ形なのに対して、1人目の頭が大きくて産道を抜けることができない、という理由から帝王切開になりました。2人目は、前置胎盤だったこと、1人目が帝王切開での出産だったことから、帝王切開での出産でした。

お腹を切るということ自体、怖くなってしまいますよね。私もそうでした。でも、傷はほとんどわからなくなりますし、出産した後も動きが楽だったと感じています。

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帝王切開での出産後はこうなります

『帝王切開』という言葉自体が怖く感じられますが、麻酔をしての無痛分娩に近いです。麻酔をしても意識はありますので、赤ちゃんの産声を聞いたり姿を見ることができます。

出産後は、麻酔が切れたら通常分娩の人と同時期くらいから歩かされます。もちろん傷口に負担がない範囲での話ですが、走り回ったり傷口が開いてしまうようなアクロバティックな動きをしなければ大丈夫です。

産後に出されるお祝い膳が出される時期は異なります。盲腸の手術後と同じで、ガスが出たら食べられます。私の場合は、どちらの子のときも28時間以内に出ました。重く考えなくても大丈夫です。

傷は退院するまで医師が消毒とガーゼの交換をしてくれます。自宅でも完全に良くなるまで薬を塗ることがあります。切開した後の縫い目もわからないくらいになりますので、安心して大丈夫です。

体のケアはどうする?

出産して育児に追われながらでも心配になることが、体型のくずれですよね。私の場合は20kgも増えてしまいましたが、ほぼ1年で完全に戻りました。慣れない育児と家事を行っていると、いつも以上に動いているものです。それに母乳をあげたりしていれば体重は減ります。

お腹周りは特に重要ですよね。出産後すぐにウエストニッパーや産後ガードルを着用することは大切です。帝王切開の場合は、傷口にあたらない産後ガードルがおすすめです。やはり出産後すぐに骨盤を締めることが早く体型を戻すことに繋がるようです。

また、産後6~8週目にできるようになる産褥(さんじょく)運動も行った方がいいです。帝王切開の場合は、1か月検診の時に医師に確認してみるといいでしょう。この体操は簡単にできる物ばかりで、拍子抜けしてしまう人もいるかもしれませんが効果があります。私の場合は、2週間毎日続けただけでお腹周りがかなり変化しました。

水分補給と保湿ケアは重要

大きくなったお腹から赤ちゃんが出てしまうと、どうしてもしぼんだ風船のようにしわしわになってしまいます。それに妊娠線ができてしまっている場合は余計にそう感じてしまうでしょう。

帝王切開での出産の場合、傷部分は軟こうを塗ったりするので、さほど乾燥を感じることはありませんが、お腹全体で考えるとやはり乾燥気味になります。

私が出産後に助産師さんに教えてもらったのは、水分補給と保湿ケアでした。朝着替える前に保湿クリームを体にしっかり塗り込み、夜はお風呂上がりに保湿クリームを使うことで、伸びてしまった皮膚のかゆみなどを防ぐことができます。妊娠線は消えることはありませんが、薄くすることはできます。水分補給と保湿ケアが有効であることは自分の体で実証済みです。


出産は大仕事です。まして、帝王切開となれば痛みにも耐えなくてはいけませんし、傷の心配も出てきて、体も心も疲れが生じてしまいます。それでも、「案ずるより産むが易し」ということわざがあるように、「なるようになるさ」と気軽に構えておきましょう。

産後すぐの場合は、傷のケアをしなくてはなりませんので、通常分娩よりも1つ作業が増えます。でも軟こうを塗ったりガーゼを交換するくらいですので、大丈夫でしょう。あとは、通常分娩の場合と何ら変わりはありません。

今は、不安材料をなるべく少なくして出産と育児に臨んでくださいね。

【参考文献】
・『初めての妊娠と出産』雨森良彦・著

●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)

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