カレーや洋菓子もNG!? 食べると“乳腺炎”になりやすい料理
2014年11月20日 | よみものカレーや洋菓子もNG!? 食べると“乳腺炎”になりやすい料理

【ママからのご相談】
来月出産予定です。姉が乳腺炎で通院しているのを見ていたので、もし私も乳腺炎になったら怖いなと思います。予防法があれば教えてください。
和食中心でこまめな授乳を!
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。
身近に乳腺炎で大変な思いをされた人がいらっしゃると、ご自身も不安になってしまいますよね。
しかし、母乳はママの食べたものから作られる血液が原料になりますから、食べるものに気を付けることでかなり違いが出てきます。

和食にも注意点あり
脂肪分の摂りすぎがおっぱいを詰まらせ、乳腺炎になりやすくするというのは、多くの産婦人科や助産院さんが言われていることですが、食事としては、
・脂肪分が少ない
・野菜、海藻、豆類などバランスよくとりやすい
という点から、和食がよいとされています。
とはいえ、寒くなる季節、おいしい脂ののったブリなどをたくさん食べると、母乳が生臭くなったりして赤ちゃんが飲んでくれなくなってしまうこともあります。
また、冬は鍋物がおいしい日本の食卓ですが、すき焼きにも要注意。おいしい牛肉にはかなりの脂身があるので、できれば鍋物でもあっさりしたものを選びましょう。
意外な落とし穴
授乳期は睡眠も思うように取れず、料理も大変ですよね。
しかし、作り置きできるカレーやシチューを市販の固形ルーを使って作るのはあまりおすすめできません。なぜなら、市販の固形ルーは約40%が油であるうえ、コクを出すために牛脂やラード(豚脂)といった固まりやすい脂がふんだんに使われているからです。
原材料表示を見てみると、『食用油脂(パーム油、牛脂、豚脂、なたね脂、大豆油)、小麦粉、砂糖、食塩、カレー粉』と、だいたいこの順番で書かれています。原材料は使用料の多いものから表示することになっているので、いかに脂が多いか分かりますよね?
カレーに関して言えば、カレーライスを食べたら赤ちゃんが母乳を飲んでくれないというお話もよく聞きます。スパイスを赤ちゃんが嫌がっている可能性も考えられるのです。
ケーキなどの洋菓子も乳脂肪が多く含まれるので、甘いものがどうしても食べたくなったら和菓子がおすすめ。スナック菓子やジャンクフードは言うまでもなく、質の悪い脂質が多いので、赤ちゃんのためだけでなくご自身のためにも控えた方がいいでしょう。
疲れをためない、ストレスもためない工夫を
ママの体が疲れて免疫力が落ちてしまうと、乳腺に母乳が残った場合に細菌感染して乳腺炎を起こしやすくなってしまいます。
3時間ごとの授乳で、まとまった睡眠がなかなか思うように取れないかもしれませんが、赤ちゃんが寝てくれている間にママもできるだけ寝て、疲れをためないようにしてくださいね。
知り合いの助産師さんによると、3時間以上授乳の間隔をあけるとおっぱいがまずくなるので、赤ちゃんがあまり飲んでくれなくなるそうです。作られた母乳が乳腺に長時間残ることも乳腺炎の原因となるので、何らかの原因で赤ちゃんがしっかり飲んでくれなかった場合、搾乳するのも大切なことですね。
今回は食育インストラクターの立場で、食を中心に回答させていただきました。
授乳期間は大変そうに思うかもしれませんが、ママにしかできない赤ちゃんとのコミュニケーション・信頼関係を築く大切で愛おしい時間であり、それは長い子育ての期間から考えると、ごくごく限られたひとときです。
一生懸命おっぱいを飲む赤ちゃんを、愛情いっぱいの眼差しで見つめてあげてくださいね。
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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)