先生に相談してもスルー? 学校でいじめに遭っている子どもへの対処法
2014年11月14日 | よみもの先生に相談してもスルー? 学校でいじめに遭っている子どもへの対処法

【ママからのご相談】
中学1年生男子の母です。息子が学校でいじめにあっているようです。担任の先生に一度電話で相談しましたが、「様子を見てみます」で終わってしまいました。もっと真剣にとりあって欲しいのですが、会話下手の私はどのように話を進めていいのかわかりません。このような場合どうすればいいでしょうか。
とにかく、いじめを解決するよう強く主張することです。
こんにちは。ライターのakiです。
いじめの問題は決して放っておいてはいけません。しかし、担任の先生次第では曖昧にされて終わりにされることもあり得ます。そこで今回は、教員経験のある筆者がまともに相手にしようとしてくれない先生(学校)へのいじめの相談方法をお教えします。

担任の先生が動かなければ、教頭(副校長)・校長の順で連絡を
生徒にガツンと物を言えない教師は少なくありません。また、忙しさにかまけていじめに気づかない教師もいます。そのような場合は、そのまま放置されてしまう可能性が高いです。
一度相談をしたのに状況が変わらなければ、その報告も踏まえ、もう一つ上の責任者(教頭もしくは副校長など)に連絡をしましょう。それでも具体的な対応をしてもらえなければ、すぐに校長先生に連絡をとりましょう。
学校側へいじめの定義を確認する
こちらがいじめを主張しても、「相手の子はただふざけているだけで、客観的に見てもいじめとまでは……」とまともに取り合ってくれない場合は、「この学校における先生方のいじめの定義は何ですか?」と聞いてみましょう。
文科省によれば、“いじめ”に当たるか否かの判断は、『いじめられた児童生徒の立場に立って行うものとする』とした上で、“いじめ”とは、『当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているものとする。なお、起こった場所は学校の内外を問わない』と定義づけています。
つまり、他者がなんと言おうといじめられた当人がつらい思いをしたのであれば、それは間違いなく“いじめ”に該当するのです。そのあたりを強く主張しましょう。
いじめの証拠をもとに警察への通報を示唆する
暴行、傷害や窃盗の場合は、その行為を日時・内容ともに具体的にメモしておくこと。また、LINEやメールでの恐喝や脅迫も保存をしておくこと。これらは犯罪行為で、警察へ通報できるレベルのものです。
文科省のホームページに、いじめの可能性のある刑罰法規の事例が具体的に書かれているので、それらを参照に学校と話をするのもいいかもしれません。“いじめ問題”は大げさではなく警察の介入があってもおかしくないほど大きな問題だということを訴えましょう。
解決策を具体的に提示する
「もう二度とこのようなことがないよう、いじめた相手から謝ってもらいます……」などと、形だけの謝罪で終わらせようとする教師もいますが、それで事が解決すればいじめなどこの世からすぐになくなります。そんな甘い解決法で終わらさず、二度といじめにあわないような具体策を提案しましょう。
いじめ解決の具体策
・クラス替えの提案(卒業まで一緒にしないこと)
・定期的なカウンセリング(仕返しがないか見張ること)
・いじめ問題を放置していた教師への責任問題(同じことが起こらないため)の追及、など
どこまで対応してくれるかは学校次第ですが、こちらから具体的な解決行動を求めているという姿勢を見せることが大事です。
現代は昔と違っていじめられっこの基準が曖昧で、誰がいじめられてもおかしくないと言われています。もしもわが子がいじめにあっていて、学校へ相談しようかどうか悩んでいる方はぜひ上記のことを参考にしてみてください。
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●ライター/aki(中高英語教員)