色や粘度をチェック! “目やに”が多いときに考えられる病気とケア方法
2014年11月13日 | よみもの色や粘度をチェック! “目やに”が多いときに考えられる病気とケア方法

【ママからのご相談】
小学5年の娘がいます。最近、娘の目やにが増えているようで気になります。特にかゆみもないようなのですが、放っておいても大丈夫でしょうか?
私も仕事をしていてなかなか休めないので、気になりつつも、もう一週間くらいたってしまいました。
> 目やにが多くなる原因(P1)
> 朝に目やにが多くなるワケ(P2)
> 目やにが増えると考えられる病気4つ(P2)
> 目やにが多くなるのを防ぐ方法(P2)
> 目やにが多いときのケア方法(P3)
> 赤ちゃんの目やにが多いときの注意点(P3)
> まとめ(P3)
目やにの原因はさまざま
こんにちは。健康管理士のSAYURIです。ご相談ありがとうございます。
さて、この時期(11月)の目やにというと、イネ科の植物アレルギーがまず頭に浮かびますが、実は目やにの原因はアレルギーからストレスまでさまざま。
お仕事が終わる時間には病院も終わっているからネットで……と思われてのご相談かと思いますが、まずはできるだけ早く病院を受診してください。
目やにの働き

医学用語では、目やにのことを“眼脂(がんし)”と呼びます。
“眼脂”は、結膜や角膜上皮から分泌されるムチンという成分が主となっている粘液に、涙や血管から漏れた血液細胞、まぶたからの老廃物やほこりなどが混じりあってできています。
目覚めているときは、それがまばたきによって涙と一緒に目がしらにある涙嚢(るいのう)と呼ばれる袋状をした部分に洗い流されますが、寝ているときはまばたきをしないためこの作用が起こらず、目頭や目尻にたまってしまいます。
これが、いわゆる目やにというものです。
また、目の中に侵入してきたゴミや細菌、ウイルスなどを体外へと排出するために免疫反応として出ることもあります。
風邪をひいたときや体調が悪いときなどには、目の中に入ってきた風邪の菌と免疫力が戦ったことによって出た白血球が目やにに含まれています。
目やにが多くなる原因

目に異物が入ってくると、目やにとなって体外へ排出されます。
そのため、目やにが多くなる原因としては、以下のような異物が目に侵入したということが考えられます。
・風邪の細菌
・風邪以外の細菌
・ウイルス
・ほこり
・ゴミ
・花粉
・大気汚染物質PM2.5 など
また、目やにが多くなる原因としては、先にご紹介した『アレルギー性結膜炎』『細菌性結膜炎』『ウイルス性結膜炎』『涙嚢炎』といった病気も考えられます。
さらに、アレルギー性結膜炎が重症化して起こる『春季カタル』という病気も目やにが多くなる原因になります。この病気は子どもや青少年に多く見られ、春から夏にかけて発病するケースが多いようです。
春季カタルの症状は、まぶたの裏に白いブツブツができ、強いかゆみが起こります。症状がひどくなった場合、ブツブツが大きくなり、角膜を傷つけてしまう場合もあるとのこと。
刺激を与えると症状が悪化するため、強いかゆみが起きても目にふれたりこすったりしてはいけません。
なお、春季カタルの目やにの特徴としては、粘り気があるそうです。
→次ページでは、朝に目やにが多くなるワケについて見て行きましょう。