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子供の失敗を生かす子育てのコツ3つ

子供の失敗を生かす子育てのコツ3つ

【ママからのご相談】
5歳の娘が一人います。親がやろうとすることを何でもやろうとしてきます。やらせても失敗することが多く、ついつい怒ってしまうので、何もさせないようにしています。それはそれで子どもがとても悲しそうですし、ときには大声で泣いたりするので困ってしまいます。子どもの失敗にどう付き合っていけばいいか、いい方法や考え方があれば教えてください。よろしくお願いします。

a 子どもは失敗するものと心得ておきましょう。

ご相談ありがとうございます。育児書コンシェルジュの三尾です。

「お母さんの言ったとおりじゃない!」と、失敗したときに言ってませんか? 私自身、子どもが失敗したときに言ってしまう言葉です。子どもが何かするときに、「〜しないようにね」と言いますが、そのとおりに失敗してしまうと、親としては、「事前に注意したのに何やってるの?」という気持ちになりますよね。しかし、その気持ちをそのままぶつけるのはよくありません。子どもは自分で選択してやったことが否定されてしまうので、結果として自分の選択に自信が持てなくなり、判断を仰ぐようになってしまいます。

では、どうすればいいのでしょうか。星一郎さんの『アドラー博士の男の子に「自信」をつける育て方』という本に、失敗したときの対処法がいくつかありました。男の子向けの本ですが、女の子にも使えると思いますのでご参考になってください。私が経験したり、PTAで聞いた話も交えてご紹介したいと思います。

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失敗を活かす子育てのコツ3つ

(1)子どもに考えさせる

どうしたら失敗しないかを、子ども自身に考えさせてみるといいです。

たとえば、子どもが、自分でお盆に載せたコップを運ぼうとしたとき、「こぼさないでね」と言っておいたにもかかわらず、こぼしてしまったとします。そんなとき、「ほら、言ったじゃない!」と叱るのではなく、やろうとしたことを評価し、“なぜこぼしてしまったのか”、“どうしたらこぼれなくなるのか”という原因や対策を考えさせることが大事です。

こぼしてしまったことは、怒りたくもなりますが、命に関わることではないので、注意はしても、子どもの挑戦を否定する必要はありません。このような失敗の経験を積むことで、できないことができるようになってきますし、失敗しても立ち直りが早くなります。

(2)やってみたことに注目する

やってみたこと、チャレンジしたことを注目して褒めてあげるといいです。なぜなら、失敗してしまうと、「やらなければよかった」という考えになりがちです。せっかく新しくチャレンジしても、失敗してがっかりされてしまえば、次からやりたくなくなりますよね。

たとえば、子どもが自ら家の掃除をしてくれたとします。しかし、パパママからしてみると、部屋の隅にはゴミが残っていたり、掃除機をほったらかしにしていたりすると、「ちゃんと掃除しなさい」「ちゃんと片付けなさい」と言ってしまいがちです。

そこで、結果に目を向けるのではなく、やってみたことに注目すると、「掃除をしてくれたんだね。ありがとう」という言葉をかけてあげることができます。そう言ったあとで、「隅々まで掃除機をかけるともっときれいになるよ」とアドバイスしてあげれば、子どもは次からやる気になって取り組んでくれるのではないでしょうか。

(3)子どもを信じる

やはり、子どもを信じるということはとても大切だと思います。子どもは失敗するものとして認識し、子どもを信じて見守ってあげることが子どもの成長につながります。

最近は過保護のあまり、自立できない子どもがいるということをよく聞きます。子どもが自立できるよう、子どもに失敗経験を積ませるのも親の役目なのではないでしょうか。もちろん、本当に失敗したら困るときに備えて、簡単なことから経験を積ませるのがいいですね。


いかがでしたでしょうか。

子どもが自分で、「大丈夫!」と言ってきたときに信じて見守ってみるというのは、私もできるだけやろうと心掛けています。失敗できるときに失敗しておかないと、いざというときに立ち直れなくなりますからね。よければ試してみてください。

【参考文献】
・『アドラー博士の男の子に「自信」をつける育て方』星一郎・著

【関連コラム】
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●ライター/三尾幸司(育児書コンシェルジュ)

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