勉強するだけじゃダメ!? 成績の良い子どもに共通する家庭環境5つ
2014年11月6日 | よみもの勉強するだけじゃダメ!? 成績の良い子どもに共通する家庭環境5つ

【ママからのご相談】
現在小学2年生の息子がいます。あまり学校の勉強が好きではないようで、宿題もしぶしぶやっているような状態です。まだまだ先のことですが、このままでは成績に影響が出そうで心配しています。塾に通わせたり勉強を無理やりさせたりするべきでしょうか?
キーポイントはコミュニケーションと規則正しい生活!
ご相談ありがとうございます。成績を上げるための努力はしてこなかったなぁと反省しているライターの川中利恵です。
勉強をしぶしぶやる、という情景、わが家でもよく見ました。今でもよく見かけますが……。そのため、心配されるお気持ちは心からわかります。ただ、最初から遊びより勉強が好きで仕方がない子ども、というのはほとんどいないと思われます。子どもは結局のところ、興味があり、楽しいと思うことに熱中するものではないでしょうか。
そうはいっても、やはり、親として成績は気になるものです。実際に成績の良い子どもの家庭は、どんな取り組みをしているのでしょうか。

家庭でのかかわりが子どもの学力を上げる?
2014年8月25日、平成26年度全国学力・学習状況調査の結果が公表されました。対象は小学校第6学年及び中学校第3学年の全児童生徒で、文部科学省のサイトでは、そのすべての結果が公表されています。
調査では、実際のテストとともに家庭環境や日常生活などのアンケートも併せて行われ、学力だけでなく、家庭や学校での生活状況やなされた取り組みなどについてもデータとしてまとめられました。学校での取り組みが功をなした例や家庭の収入と学力が比例するという、一般家庭にはつらい現実が浮き彫りにされるなか、家庭での子どもとの接し方によって、学力に差があることが分かったのです。
学力向上のために家庭でできる日常生活のポイント5つ
調査では、学校が楽しいと感じており、教科に対する興味が高く、読書好きで、自主的に学習する意欲が高い子どもの学力が高いことがわかりました。ここまでは非常に納得の結果ではないでしょうか。
着目すべきは次です。以下の習慣を身に付けている(以下の傾向にある家庭の)子どもの学力が高いことも証明されたのです。
・1……毎日、同じぐらいの時刻に寝る
・2……朝食をしっかり食べている
・3……家の人と学校での出来事について話をする
・4……家の人が、授業参観や運動会などの学校行事に来る
・5……地域や社会で起こっている問題や出来事に関心があり、新聞やニュースを読んでいる
このほかにも携帯電話やスマートフォンで、通話やメール、インターネット、ゲームをする時間が短い子どものほうが学力が高いことがわかっていますので、生活リズム同様、規則正しい使い方を教えることも必要です。
規則正しい生活を送らせることはもちろん、家族が学校生活などに関心を持ち、ニュースなどを話題にする。これらは、まさに今すぐにでも家庭で取り組める“学力を上げるための習慣”ではないでしょうか。
子どもは大人が興味を持ち、真剣に話していることに興味を持つものです。確かに詰め込んでも勉強はできるかもしれませんが、せっかくならば楽しく興味を持って勉強してもらいたいですよね。私も改めて生活を見直して、取り組んでみようと思います。ぜひ実践してみてください。
【参考リンク】
・平成26年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料 | 国立教育政策研究所
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●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)