義両親から孫へのプレゼント攻撃を上手にかわす方法
2014年11月5日 | よみもの義両親から孫へのプレゼント攻撃を上手にかわす方法

【ママからのご相談】
義両親から孫(4歳の息子)に送られるプレゼントの多さに困っています。義理の実家には、だいたい月1ペースで遊びに行きます。義両親は、遊びに行くたび、クリスマスや誕生日にもらうレベルの大きめなおもちゃを息子にプレゼントしてくれます。
とってもありがたいことだとは思っているのですが、それが安くないものであること、また私たちが暮らすアパートは狭く、正直置く場所に困っていること、さらに、息子は次々やってくるおもちゃに目移りして、同じおもちゃで1か月以上遊んでいないことから、どうにかしてプレゼントをやめて欲しいのですが、なかなか言い出せません。置く場所もなく、また息子の飽きてしまったおもちゃに関しては、申し訳ないのですが捨てています……。捨てていることも言い出せず、本当に心苦しい思いをしています。
“孫消費”は年間11万円!? 行き過ぎたプレゼントに悩むママたち!
ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。
平成24年に株式会社電通が、小学生以下の孫を持つ男性800名に対して行った『育G(イクジイ)調査』では、孫のための年間支出額の平均はなんと11万円であることがわかりました。いかに世の中のおじいちゃん・おばあちゃんが“孫消費”に意欲的であるかがうかがえますね。
もちろん、「かわいい孫の喜ぶ顔が見たい!」と、子どもをかわいがってくれること自体は大変ありがたいことです。しかし、その反面、「物のありがたみが分からない子どもになるのではないか?」「物を大切にする気持ちが育たないのではないか?」と、行き過ぎた“孫消費”に不満や不安を抱くママも大勢いらっしゃるようですね。
今回は、おじいちゃん・おばあちゃんによるプレゼント攻撃とのつき合い方についてお話します。

プレゼント攻撃への反撃はアリ? ナシ?
義両親による孫へのプレゼント攻撃に関する悩みは、質問サイトなどでしばしば話題に上ります。
さまざまな意見がありますが、多くはその悩みを“伝える”派だという印象でした。角が立ちそう……と思い悩む気持ちも分かりますが、伝えること自体は悪いことではないのかも知れません。もちろん、『伝えるべきではない』という意見もあります。また、立場や当事者の性格によって伝え方も異なってくるでしょう。
プレゼント攻撃による悩みへのさまざまな意見
“伝える”派
『これが義理の両親からのプレゼントだから、「いらない。迷惑」だと感じるのでしょうね。さりげなく旦那様から言っていただいては?』
『正直に、「まだ早いと思います」「小さいものだと口にしたらあぶないので」と言います』
『ほとんどお会いしないのなら、「実は近所の方に似たような積み木をお下がりで頂いたんですよ」って言います』
“伝えない”派
『伝えなくてもいいと思うなぁ。もう捨てちゃえば?』
『ひどいかもしれないけど、断るよりは黙って捨ててくれる方が、気分は害されないよ』
“許容”派
『きっと義理のご両親は孫がかわいくてしかたないんですよ!』
『こちらから頼んでしてもらってるわけでもないし、ご好意だと思って、やりたいようにやらせてはいかがですか?』
ママには義理であっても、お子様にとっては大切な“おじいちゃんとおばあちゃん”ですから、これからも長くお付き合いしていくことになるはずです。もしも、ご相談者様のように、常日頃心苦しく感じておられるのであれば、我慢せずご主人を通したり、または言い方をソフトに工夫するなどして、伝えた方が良いのではないでしょうか?
「いらない」と伝えるポイント2つ
じつは、数年前、私自身も同じようなプレゼント攻撃を受けていました。私は“伝える派”だったのですが、義両親の善意を考慮しつつ当時気をつけたのは以下の2つです。
・1……私(ママ側)の都合ではなく、あくまで子ども(孫)の教育への影響
・2……日頃、孫をかわいがってくれていることへの感謝
この2つを伝えることで、角が立つこともなく関係は今も良好です。
もちろん、ご家庭の事情やご家族の性格はさまざまでしょうが、気持ちを伝えるヒントにしていただければと思います。
『孫の日』をご存知でしょうか?
1999年に制定された『孫の日』という記念日があります。日本百貨店協会が、孫へのプレゼントで消費を喚起し、売り上げの拡大を図って作った記念日で、いかにも、「さあ! 何か買ってくださいね!」という意図が透けて見えることから、ネット上では批判の声もチラホラあるようですね。
とはいえ、個人的にはこの記念日、とっても良いと思うのです。
確かに、日常的に高額なおもちゃを買い与えることを断れば、ママは満足するかもしれません。しかし、おじいちゃん・おばあちゃんが孫を思う気持ちそのものを否定してしまうことも良いとは言えませんよね。
毎年10月の第3日曜日ということですので、残念ながら今年(2014年)の孫の日は終わってしまったのですが、年に1度、敬老の日のお返しとして、思いっきり孫サービスできる孫の日の存在は、ご相談者様のような悩みをお持ちのママにも納得のいく妥協点なのではないでしょうか。
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●ライター/木村華子(ママライター)
●モデル/NANAMI(RIRIAちゃん)