甘やかしちゃダメ!? 子どもへの正しい“しつけ”の心得5つ
2014年11月3日 | よみもの甘やかしちゃダメ!? 子どもへの正しい“しつけ”の心得5つ

【パパからのご相談】
小学生の娘が2人います。ついつい甘やかしてしまい、奥さんから、「甘やかしすぎで将来ダメになる」と言われてしまいます。また怒るときも適当に怒って終わることが多く、確かにこれではダメだと感じています。ただ、私自身子どものころから甘やかされて育ったせいか、どのような態度で子どもに接したらよいのかわかりません。何かいいアドバイスがあればお願いします。
子どもは親の鏡です。子どものしつけはしっかりしましょう。
ご相談ありがとうございます。育児書コンシェルジュの三尾です。
甘やかすのはダメというわけではないですが、過保護・過干渉の親は子どもが大きくなったときに親離れできなかったり、自分で考えて行動する力がなく、大人になってから苦労することが多いようです。
また、自分で怒られたり、挫折した経験がなければ、ちょっと失敗しただけで大きく落ち込んでしまって立ち直れないケースもあるようです。そこは甘やかしつつも、しっかり子どものことを考えて、叱ったりしつけをすることが大事ですね。しつけについては、子どもは親のことをよく見ているので、親が適当であれば子どもも適当になります。
そんな心得が、『10歳までの子育ての教科書』という本に書いてありました。私なりの解釈をして、ご紹介いたしますので、お役に立てば幸いです。

しつけの心得5つ
(1)キッパリした態度
子どもに対してはキッパリした態度が必要です。叱るときは理由を説明するということも大事ですが、時には親として、「ダメなものはダメ」とキッパリしつけることも大事だと思います。キッパリしていなければ、子どもは親の言うことを聞かなくなることもありますので、しつけのときはこの態度が重要です。
(2)子どもの話を集中して聞く
子どもの話を適当に聞くのは、あまりよくありません。ちゃんと集中して聞いてあげることで、子どもは、「自分のことをわかってもらえた」「大切にされているんだ」と感じます。この信頼関係があってこそ、しつけも聞いてくれるのではないでしょうか。
(3)親が自分の意見を持つ
昨日はこう言ったのに、今日は違うことを言っている。そんな親になっていませんか? 自分の信念というわけではないですが、しっかりと自分の意見を持ってしつけることが大事です。
職場や学校など人からいつも違うことを言われているとイヤですよね? それと同じで子どももいろんなことを言われると、何を信じていいかわからなくなるので、筋の通った意見を持った方がいいですね。
(4)お金をモノサシにしない
子どもから、「あれ買って~」とおねだりされたときに、「高いからダメ」というようにお金をモノサシにはせず、違う説明をした方がいいです。常に高いからという理由だと、家にお金がないのかと不安になります。高いから買わないではなく、「これは同じようなものが安く売ってるよ」「誕生日プレゼントに買おうね」とか、言い方を工夫をしてみるのもいいかもしれません。
(5)子どもの世界に干渉しない
子どもは自分なりの世界を持って友達と遊んだり、生活をしています。何でも干渉していくのではなく、子どもにやらせてあげてもいいようなことは、ほうっておきましょう。干渉しすぎると、子どもが自分で考え、行動する力が育たなくなります。
いかがでしたでしょうか。
しつけに限らず、親の態度は子どもに大きく影響します。うまく自分なりのスタンスを作っていけるといいですね。とはいえ、考えすぎず子どものための行動をパパなりに実践できればいいのではないでしょうか。
【参考文献】
・『10歳までの子育ての教科書』アスコム・監修
【関連コラム】
・親の5悪と言われる「子育ての5Kタブー」とは
・つい子供に口出しする“毒親”にならないための心構え3つ
・親の育て方によって変わる4つの養育スタイル・子供の成長傾向とは?
●ライター/三尾幸司(育児書コンシェルジュ)