新居へ引越した時にやっておきたい“防災対策”のポイント4つ
2014年10月28日 | よみもの新居へ引越した時にやっておきたい“防災対策”のポイント4つ

【ママからのご相談】
引っ越しを予定しています。通常の荷造りや引っ越し準備などの他に、引っ越しの機会にしておくと良いこと、しておくべきことがあれば教えてください。
引っ越しは防災対策をする良い機会です!
ご相談ありがとうございます、転勤族フリーライターのパピルスです!
お引っ越しは転勤族でない限り、そうそう頻繁にされるものでもないですよね。私が過去の引っ越しの経験から、引っ越しを機会に取り組んでおくと良いと思うのは、“防災対策”です。一度設置してしまうと動かすのが難しい大型家具や大型家電などは、引っ越しの際に防災を意識した場所に設置するのが鉄則です。
家具の下にかませて、前に倒れにくくするタイプの防災グッズも、家具を設置する際に用意しておくとスムーズに設置できますよ。
実際、こういったようにお引っ越しの機会に防災対策を見直そうという方は多いようです。

引っ越しの際に新居の防災対策を考えている方は6割超
株式会社引越し侍が行った『引越し前後の防災対策に関する調査』(アンケート)によると、引っ越し前の住居で防災対策をしていた方は41%でした。それに対し、「引っ越し後の住居では、防災対策をする予定はありますか?」という問いに対しては63%の方が、「はい」と回答しています。
引っ越しを機に、防災対策を始めようと思っておられる方が少なからずいらっしゃることがわかります。
どんな防災対策をしているの?
では、実際にみなさんはどのような防災対策をしているのでしょうか? 先ほどのアンケートで、「引っ越し前の住居で防災対策をしていた」と答えた方が、実際に行っていた防災対策は、“備蓄・買い置き関連”と“危険防止関連”の2つに分けられます。
備蓄・買い置き関連
非常食・飲料水の準備、日用品のストック、非常持ち出し袋の準備、簡易トイレの準備など。
危険防止、危険回避関連
家具の転倒防止、避難ルート・避難場所の確認、パソコン・テレビの転倒防止、棚の扉、引き出しの開閉防止、窓・ガラスの飛散防止など。
これらの中でも、特に引っ越し直後は“危険防止、危険回避関連”の防災対策を行う絶好のチャンスと言えるでしょう。
具体的にはどのようにしたらよい? 防災対策のコツ4つ
大型家具やテレビ、冷蔵庫などの家電を引っ越し業者さんが搬入してくださいます。その際、置き方に一工夫します。転倒防止グッズ(家具の下にかませるタイプなど)を用意しておくと、手間が省けます。空っぽの食器戸棚にはお皿を入れる前に、滑り止めシートを敷いてしまうと楽ちんです!
(1)大型家具・家電の配置を工夫する
(a)寝室には下敷きになるような家具を置かない。
(b)建物の揺れやすい方向に対し、直角に家具を配置する。
(c)倒れた際に避難経路を塞がない位置に配置する。
(d)家具の転倒防止グッズや電化製品、食器の滑り止めシートを設置する。
(2)窓やガラスがキレイなうちに、飛散防止フィルムを貼る
引っ越し当初は窓ガラスがキレイな場合も多いですから、汚れる前にやっておくのが吉です。
(3)住まいのハザードマップを入手する(役所での手続き時、またはダウンロード)
引っ越しで住所変更などの手続きに役所に行く機会も逃さずに!
(4)自宅周りの排水路の目詰まりなどをチェック
自宅周辺の環境も歩いてみると、いろいろな発見があります。まずは自宅の周りをぐるっとチェックすることもお忘れなく。
いかがでしょうか? 荷造りの段階から、新居での防災対策をイメージしておくとスムーズに進められると思います。
新居についてから、防災グッズを探そうと思っても、土地勘がないなか、お目当ての物を売っているお店にたどり着くまでが大変です。引っ越し前に揃えておきましょう。そして、家具が搬入されたら、すぐに防災グッズを使えるように分かりやすく荷造りしておきます。新居の間取りをふまえて、事前に大型家具や家電の配置を考えておくことも大切ですね。
また、引っ越し直後に災害が発生することも考えられます。実際、筆者は引っ越しから1週間経たないうちに震災に見舞われました。地域のハザードマップでお住まいの周辺に危険箇所が無いか、避難場所はどこか、家族はどこに集合するのかなど、早目に確認しておくようにしましょう。
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●ライター/パピルス(フリーライター)