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高齢出産ママが陥りやすい“家計”の盲点とは

高齢出産ママが陥りやすい“家計”の盲点とは

【ママからのご相談】
結婚も遅く、子どもは不妊治療の末にやっと授かりました。子どもが大学卒業する前に、夫は定年退職を迎えてしまいます。教育資金や老後資金をどう用意したらいいのかよくわかりません。教えてください。

a 現在と未来のお金のバランスを考えましょう。

ご相談ありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの木村由香里です。そして、私自身も35歳で子を授かっている高齢出産ママの1人でもあります。

人生における出産のタイミングによって、それぞれメリットとデメリットがあります。しっかり自覚しておくと、今使うお金と将来に備えるお金をバランスよく配分していくことができます。

今回は、家計の注意ポイントについてお話をしていきますね。

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子育て世代は高齢化傾向に

厚生労働省の人口動態統計調査によると、第1子の平均出産年齢は、昭和50年には25.7歳でしたが、年々上昇傾向にあり、平成23年には30.1歳と30歳の大台に突入しています。

30代から40代が子育て真っ最中となるご家庭が多いのです。そして、2人目や3人目のお子さまが教育費の掛かる大学生のうちに、パパが定年退職を迎えてしまう世帯も少なくありません。

高齢出産ママのメリット

・1……人生経験がある
・2……キャリアがある
・3……家計に余裕がある

様々な社会経験を積んできたことは、わからないことだらけの始めての子育てにおいても大きな力になります。困ったときや悩んだときに、身についている一般常識と問題解決能力がとても役に立つのです。

また、キャリアを積んでいるママが多いので、育児休暇を取得しながら仕事と家庭を両立できていたり、子育てが一段落した後にキャリアを活かした再就職も可能でしょう。子育てスタート時に家計に余裕があるのが、高齢出産ママ家庭の特徴です。

高齢出産ママのデメリット

子育てスタート時に経済的に恵まれている点は、メリットでありデメリットにもなりうる諸刃の剣だったりします。高級ベビー用品を一式そろえたり、ベビー期に様々な習い事を詰め込んだりと、将来に残しておくべきお金まで、今使ってしまいがちなのです。

数年前に食べるラー油や塩麹ブームを起こした雑誌『Mart』にて、主婦の家計は破綻しやすいという記事が注目を浴びましたね。ちょっといい調味料、ちょっといい暮らし、ちょっといい教育を……と支出を重ねている家庭が、いつの間にか教育費で破綻してしまうというショッキングな内容でした。

若いパパママ家庭に比べて余裕があるのは、当たり前なのです。貯金だって、長く生きてきた分貯まってて当然なのです。先に年を取り、老後を迎えるのですから。

教育資金と老後資金を同時に貯めること

お子さまの教育資金と老後資金を同時に貯める仕組み作りをしてしまいましょう。どちらもお子さまが生まれる前から始めてもいいぐらいです。学資保険は妊娠中から加入できるものが多いですし、財形貯蓄などの積立ならいつでも始められます。

老後資金の貯め方としては、確定拠出年金がおすすめです。年齢と収入に比例して、所得税などの税金も多くなりがちなので、節税効果が有利に働く可能性が大きいからです。

まずは、納めている所得税と住民税の額と、勤務先の年金制度を確認してみましょう。確定拠出年金は、勤務先の年金制度によって、毎月積み立てられる限度額や加入方法が違ってきます。

今も未来もハッピーな家族計画を立てていきましょう。

【参考リンク】
確定拠出年金制度の概要 | 厚生労働省

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●ライター/木村由香里(ファイナンシャルプランナー)

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