初期症状で食い止める! ひきはじめの風邪を早く治すコツ
2014年10月24日 | よみもの初期症状で食い止める! ひきはじめの風邪を早く治すコツ

インフルエンザの初期症状
さて、毎年冬を中心に猛威を振るうインフルエンザの初期症状についても触れておきましょう。
・高熱
・激しい咳
・くしゃみ
・鼻水
・全身の強い倦怠感
・激しい寒気
・全身の関節痛
・筋肉痛
・食欲不振
・頭痛
風邪との大きな違いとしては、風邪が徐々に熱が上がるのに対し、インフルエンザは突然38度台の高熱が出ることが挙げられます。
また、全身の悪寒や関節痛などもインフルエンザの特徴となりますので、気になる症状があればすぐに病院で検査を受けましょう。
風邪ウイルスを撃退する体の機能3つ

風邪はウイルスへの感染によってひき起こされますが、年がら年中感染はしないですよね。
それはなぜでしょう。実は、人間の体にはウイルスを撃退する機能が備わっているからです。
(1)反射的防御機構
まず侵入してきたウイルスに対して“咳”や“くしゃみ”などの反射で外へ追い出す反射的防御機構があります。
これは鼻や気道などに入ってきたウイルスに反応してひき起こされます。
(2)非特異的防御機構
ウイルスが(1)の機能を破ってより重い症状をひき起こすようになったら、この非特異的防御機構が作動します。
これは、鼻や喉などの粘膜に付着したウイルスを粘液や腺毛を使って排除していく機能のことです。
また、ウイルスを排除するだけでなく取り込んで消化することもできると言われています。
(3)免疫系
これはおなじみですね。
(2)を突破してきたウイルスに狙いをしぼって、より強力な闘いを行います。
具体的には、ウイルスに感染した細胞を破壊したり、抗体を作ったりします。
これらの3つの防衛機能が全て破られると、ようやく人は風邪をひきます。
栄養不足や疲労などが続くと風邪をひきやすくなると言われていますが、それは体の不調により免疫が弱まっているからです。
逆に風邪を全然ひかない人は、この免疫機能がとても高性能であると言えます。
風邪のひきはじめに風邪薬は必要? 不要?

これはよく議論される問題でもありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
ウイルスが体内に入ると、体が必死に抵抗をすることはすでに述べました。
しかし、その最中に風邪薬を飲むと、ウイルスへの抵抗力が弱まると言われています。
風邪薬には咳止め作用や解熱効果が含まれています。
しかし、上で触れたように、咳も熱もウイルスを排出するための大切な生理反応です。
それを薬で抑制することによって体が十分にウイルスと戦うことができず、結果として風邪が悪化するのです。
そのため、なるべく薬には頼らない方が良いとされています。
「どうしても仕事が休めない!」という人は咳止めが入っていない解熱剤のみの風邪薬を服用することをおすすめします。
→次ページでは、自宅で風邪をできるだけ早く治す方法を見ていきましょう。