アンパンマンが子供に人気の理由3つ
2014年10月22日 | よみものアンパンマンが子供に人気の理由3つ

【ママからのご相談】
1歳になる娘はアンパンマンに興味津々です。私は独身時代からインテリアにこだわっていて、出産後もできるだけ子どもグッズを部屋に置かないようにしてきました。娘の玩具も、大人の私が見てもかわいいと思えるものでそろえています。
ところが、このたびアンパンマンに興味を持った娘は、今までのオシャレな玩具で遊ばなくなってしまいました。アンパンマンを嫌いなわけではありませんが、これからアンパンマングッズで部屋が埋め尽くされるのか、と思うと少し残念です。
どうして子どもたちはアンパンマンを好きになるのでしょう? その理由についてご紹介します。
ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。
子育てには数々の驚きがありますが、「アンパンマンのすごさ」もその一つかもしれません。
たとえ親が教えなくても、小児科の待合室やスーパーのお菓子コーナー、駅や役所で目にしたポスターなどから、子どもたちは自然とアンパンマンを覚えます。そして、ほとんどの子どもはアンパンマンを好きになるのです。わが家の子どもたちも例外なく、皆アンパンマン大好きっ子でした。
大人の目から見てみても、アンパンマンが魅力的なキャラクターであることは分かります。しかし、子どものアンパンマン好きはその理解を越える熱狂ぶり……。
なぜ子どもたちはアンパンマンを好きになるのでしょう? その理由が分かれば、条件を満たした別の玩具探しに活かせるかも知れませんね。
今回は、赤ちゃんがアンパンマンを好きになる理由についてご紹介します。

赤ちゃんがアンパンマンを好きになる理由3つ
(1)赤ちゃんは“顔”が好き!
心理学者のR.L.ファンツが産まれたばかりの赤ちゃんに行った視覚的選好を調べる実験では、赤ちゃんは“人の顔”あるいは“顔が描かれたイラスト”を好んで見ていることが分かりました。
また、別の心理学者であるルネ・スピッツが行った実験によると、生後3か月の赤ちゃんは正面を向いた顔を見ると社会的微笑、つまりほほ笑む仕草をしたとのことです。
正面を向いた顔のイラスト……。アンパンマンはこの条件を見事に満たしていますね。
(2)赤ちゃんは“丸”が好き!
R.L.ファンツが行った実験では、さらに赤ちゃんのアンパンマン好きを裏付ける結果が見られます。様々な形を見せてその反応を調べると、赤ちゃんは丸い形を好んで見ていることが分かったのです。
さらに、視覚がまだ未発達な赤ちゃんは、リアル過ぎたり曖昧なイラストを認識することが苦手です。
輪郭線のハッキリした丸い形……。まさに、アンパンマンですね。
(3)赤ちゃんでも“正義の味方”が好き!?
アメリカのエール大学で生後6か月の赤ちゃんに対して行われた実験では、言葉を理解していない赤ちゃんの持つ道徳心について意外な事実が分かりました。
この実験は、赤ちゃんたちに、“山を登る赤いボール”“赤いボールを助ける黄色の正方形”、そして、“赤いボールを邪魔する緑の三角形”が登場するアニメを見せ、そのアニメの登場人物(?)と同じ3種類のおもちゃから好みの1つを選択させるというもの。
結果は、なんと8割の赤ちゃんが、“赤いボールを助ける黄色の正方形”を選んだのだそうです。
言葉を話さない赤ちゃんでも、正義の味方を理解し好んでいるということですね。
アンパンマン好きな子どもVSインテリア好きママ!?
いかがでしょうか? “丸くて、正面を向いていて、輪郭線のハッキリした顔の正義の味方”という条件と、インテリアの邪魔にならない条件が満たされた玩具が見つかるといいですね。
とはいえ、子どものキャラクター好きはアンパンマンだけには留まりません。今後お友達と遊ぶようになれば、様々なキャラクターを覚えて帰りますし、サンタさんへのプレゼントも好きなキャラクターものの玩具になってくるはずです。
たしかに子どもの玩具はインテリアの邪魔になってしまいますよね。しかし、「格好悪いから、買ってあげない!」というのも少し極端かもしれません。
お部屋の景観が乱れることを懸念されるのであれば、オシャレなおもちゃ箱などで上手に隠す方法を検討してみてはいかがでしょうか?
大好きなキャラクターの玩具で遊び終わったら、きちんと片付ける! お子様へのしつけと、お部屋をいつもオシャレにしていたいママの希望がマッチした選択肢だと思います。
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●ライター/木村華子(ママライター)