親にできることって? 我が子が不登校になった時の対処法3つ
2014年10月21日 | よみもの親にできることって? 我が子が不登校になった時の対処法3つ

【ママからの相談】
中学2年生の我が子が不登校になってしまいました。クラスメイトからのいじめが原因です。最初は心配していましたが、最近では学校へ行かない息子に対して私の方がイライラしてしまい喧嘩の毎日です。どうすればいいのでしょうか。
学校以外の相談機関も利用してみましょう。
こんにちは。ライターのakiです。
不登校の子どもたちは年々増えており、文部科学省調書によると『今や小学生では約316人にひとり、中学生では約38人にひとりの割合』と言われています。
その原因は一概には言えませんがいじめ、クラスメイトや教師などとの人間関係のトラブルや学業不振などが多いと言われています。デリケートな問題だけに、親もどう対応していいのかわからなくなるのは当然です。
そこで今回は、そのような場合の対処法について考えてみたいと思います。

我が子が不登校になったときの対処法3つ
(1)学校の先生やスクールカウンセラー以外の相談も積極的に利用する
子どもの不登校の悩みは親だけで解決しようと抱え込んでしまってはいけません。
学校以外での相談機関もたくさんあるのでそれらもどんどん利用してみましょう。自助グループや親の会などの民間団体やメールや電話でもできる在宅相談、保健所や精神保健福祉センターなどの公的機関など……。また、カウンセリングという職種にこだわらず占い師やお寺や神社の神主さんに悩みを聞いてもらい立ち直った方もいらっしゃいます。
学校関係だけで解決できることもあるのですが、より多くの専門家の意見を聞くことで自分たちでは見えなかったことが見えてくることもありますので、いろんな方のお話に耳を傾けてみてください。
(2)大学生の家庭教師など年齢の近い味方をつける
意外と効果があるのが大学生や若い社会人の家庭教師をつけることです。
勉強を教えてもらうだけではなく親や友人に話せないことを相談できたり、身近な大学生活や社会人生活の話を聞けることでリアルに将来を想像したり共感することができるのです。不登校の子どもは世間と隔離されているような寂しい感覚を抱いてるはずです。そこで親密にできる兄姉的存在はとても心強いものになります。
ただあくまでも、家庭教師の先生は勉強と悩み相談の聞き役に徹してもらい上から目線のアドバイスやカウンセリングなどは差し控えてもらった方がいいです。
一緒に勉強をしたり雑談したり夕ご飯を食べたり……そんなコミュニケーションだけで十分効果があるはずです。
(3)子どものインターネット、SNSでの情報収集を禁止しない
ネットやゲームなど電子生活漬けになると昼夜逆転生活を引き起こし、ひきこもりの原因になる……という理由で不登校の子どもたちにインターネットを禁止するようにというアドバイスをよく聞きます。
確かにのめり込むほどやるのはよくありませんが、適度なネット環境は逆にプラスになります。SNSを通して同じ趣味の友達ができたり同じ境遇の仲間と交流できたり。誰にも言えない気持ちを発散することができたり。
上手に活用できるのであればあえて禁止にせずに有効活用すればいいと思います。
以上、簡潔ですが参考になったでしょうか。将来的に不登校の方の8割は立ち直って就学就労できているという統計も文科省から出ています。どうかご家族の方は悲観なさらずに、お子さんを信じて前向きに対応をなさってください。
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●ライター/aki(中高英語教員)