3歳~小学校低学年に多い! 精神的な“排せつ障害”の原因と対処法
2014年10月10日 | よみもの3歳~小学校低学年に多い! 精神的な“排せつ障害”の原因と対処法

【ママからのご相談】
はじめまして。わが家の子どもは小学校に上がる直前まで、トイレでウンチができませんでした。幼稚園や外出先で便意を感じることはなく、ウンチをするときは必ずオムツ……。オムツがなければ3日も4日もウンチが出なくて小児科のお世話にもなりました。7歳になった今は問題なくトイレで用が足せているのですが、「どうしてオムツじゃないとウンチができなかったのか」いまだに気になっています。何かしらの原因があったのでしょうか?
オムツに頼りすぎると“精神的な排せつ障害”を引き起こす可能性があります。
ご相談ありがとうございます。ママライターの亜依です。
多くの母親たちが“オムツ外し”に悩まされていますが、小学校にあがる直前まで、「オムツでしか排便ができない」というのは随分頭を抱えたことでしょう。
それでも今は問題なくトイレで排便できているようなので一安心ですね!

“精神的な排せつ障害”とは?
“排せつ障害”とは一般的に、内臓の働きに問題があり尿や排便がうまくできない症状のことを言いますが、近ごろでは『精神的なことが原因で“排せつ障害”が起こるケースがある』と、おむつなし育児を推薦している和田知代さんはおっしゃっています。
相談者様のお子さんはオムツで用が足せましたが、3歳~小学校低学年の子どもの中には、オムツでもトイレでも用が足せない子どもが増えているのだそうです。その結果、腹痛で救急外来に搬送されたり、手術などの処置が必要になる子もいるのだとか……。
“排せつ障害”の原因は?
トイレトレーニングをする際、厳しく叱られたせいで“トイレ=怖い”という感覚を抱いてしまったことが原因だと専門家の先生はおっしゃっています。最近のオムツは高性能&低価格。慌てて外す必要がないことも原因の一つとしてあげられるようです。
そして、尿は我慢できなくても、排便は我慢しようと思えばできてしまうことも大きな原因です。我慢をし続けた結果、体内の便がどんどん硬くなり便秘状態を繰り返し、悪循環を生むのです。
“排せつ障害”にならないために
オムツで排せつする習慣が主な原因とされる“排せつ障害”ですから、オムツに頼らない育児をすることが一番ではないでしょうか。
月齢が低い子でも朝一番は尿がたまっているので、トイレに座らせたり、ウンチのために体に力が入ったらトイレに連れて行くなど、幼いころから『排せつ=トイレ』という意識を持つことはとても大切。
トイレトレーニングの際には、失敗しても叱らない・怒鳴らないことを徹底したいものですね。
最後に
相談者様のお子さんが“排せつ障害”だったとは限りませんが、習慣というのはある意味“依存行為”なのだと思わされますね。
排せつはとてもデリケートな問題なので相談しにくいでしようが、早めにかかりつけ医に話を聞いてみても良いでしょう。
【参考文献】
・『赤ちゃんにおむつはいらない』和田知代・著
【関連コラム】
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●ライター/亜依(ママライター)