自律神経を整えて無理なくストレスを解消する方法4つ
2014年10月9日 | よみもの自律神経を整えて無理なくストレスを解消する方法4つ

【女性からのご相談】
自律神経のバランスが悪いため、睡眠障害や気分の落ち込み、体調不良などに悩んでいます。原因はストレスだと思うのですが、今の仕事や生活リズムを変えることが難しいので解消できずにいます。何かよい方法があれば教えてください。
まずは、自律神経とストレスの深い関係を知っておきましょう。
こんにちは。健康・美容ライターのHARUNAです。
私たちの意思とは関係なく、その時々の状態に体を上手く適応させるために働く自律神経(例えば、汗をかいたり、体温を調節したり、呼吸をしたり)。自律神経は、興奮ややる気をつかさどる『交感神経』とリラックスをつかさどる『副交感神経』があります。
ストレスを感じると交感神経が活発化して、血管が収縮。脳に血が集まります。これによって五感が研ぎ澄まされて、興奮した状態に。脈拍や心拍数も上昇します。ここぞ! というときに興奮状態になり、その後はリラックス。
ところが、現代社会では“緊張状態”が長く続く傾向があります。

交感神経が優位な状態が続いていませんか?
例えば、職場にいるイヤな上司。一緒に過ごす時間、ずっとストレスを感じて、交感神経が過敏になっていたら……。神経が過敏になって、夜になっても頭がさえて眠れない、寝付けない、胃腸の働きが低下して便秘や下痢を繰り返すなど、色々なトラブルを引き起こす可能性があります。
ストレスと戦わずに解消する方法4つ
(1)無理に何かするよりも何もせずボーッとする時間を
無理に何かをしなくても、ただのんびり過ごすだけでも、十分ストレス解消効果が得られます!
ストレス症状は、交感神経の緊張を解きほぐすことから。少しでもリラックス時間を持つことが大切なのです。仕事が終わって帰宅したら、「もうこんな時間! あれもこれもしなくちゃ……」と時間に追われる生活が一番危険です。
15分でもよいので、ゆっくりする時間を持ちましょう。ベッドに入る前に、軽いストレッチや腹式呼吸を。ぬるいお湯に10~20分ほど浸かって、ぼんやり過ごすのもいいでしょう。
(2)幸せホルモン『セロトニン』を増やすウォーキング!
幸せだと感じるときには、脳内で『セロトニン』というホルモンが分泌されています。楽しいこと、気持ちがよいこと、自分が好きなことをしていると、セロトニンの分泌が促されてハッピーな気分に。
しかし、ストレスを感じるとセロトニンの量が減少してしまい、気分の落ち込み、イライラなど心が不安定に。セロトニンを増やすためには、朝きちんと太陽光を浴びて、日中は体を動かすことが大切です。紫外線対策をして日光の下でウォーキングをして体を動かしましょう!
(3)リラックス効果のある香りを活用する!
香りを嗅ぐとリラックスするということは、脳科学的にも解明されています。香りやニオイを感じる嗅覚は、五感の中でもっともストレートに大脳辺縁系に作用して、感情に働きかける効果があると言われています。ということは、自分が好きな香りを嗅ぐと、無条件にいい気分になれるのです。
仕事の合間の休憩時間、帰宅後のリラックスタイムには自分が心地よいと感じる香りを楽しんでみましょう!
(4)興奮作用のある『カフェイン』を控える生活を!
紅茶、コーヒー、緑茶などに含まれているカフェイン。交感神経を興奮させて、ストレス症状を悪化させるため、飲みすぎには注意をしましょう。またアルコールも一時的なリラックス効果はありますが、体内で分解されるときには『覚醒効果』があるので眠りが浅くなるなどのトラブルにつながります。
イライラして疲れてカフェインやアルコールを飲む習慣を続けていると、ストレスが増え続けてしまいます。1日1杯、楽しみのためにはよいですが、就寝前には控えるように心がけましょう!
特にストレス状態が強い方は、完全カフェイン抜き生活を試してみるのもよいかもしれません。ハーブティー、ルイボスティー、麦茶など。最近はペットボトル飲料もカフェイン抜きのものが多いのでチャレンジしやすいのではないでしょうか?
●ライター/HARUNA(美容・健康ライター)