産後に無理をすると良くない理由4つ
2014年10月2日 | よみもの産後に無理をすると良くない理由4つ

【ママからのご相談】
もうすぐ初出産を控えています。実家は遠くにあるため産後も里帰りしないつもりでいたのですが、先日、そんな話を先輩ママにしたところ、「親の助けなしで産後の1か月を過ごすのか」と、びっくりされてしまいました。確かに初めての出産、子育ては不安ではありますが、いろいろな理由から里帰りする方が大変なのではないかという気がしています。母は、「産後、少しの間そっちに行こうか?」と言ってくれてはいます。わざわざ遠いところを無理させて来てもらうほど産後は大変なものなのでしょうか。
産後に無理をすると後々まで後遺症が残ることがあります。
ご相談ありがとうございます、ママライターのアンジです。
初めての出産、産後にどんなことになるのか予想がつかないものですよね。なにもかも初めてのことです。多くのママが、産後の生活変化にまで頭が回らずに出産の日を迎えているのではないでしょうか。
しかし、先輩ママさんたちにアンケートをとったところ、8割のママが『親からの勧めで産後に親からの助けを受けた』とのこと。そして、そのほとんどの方が『助けがあって良かったと思っている』とのことでした。産後の1か月はそれだけ体調や生活の変化があるということです。
それでは、そんな産後の体の状態、そして、産後1か月ほどは安静にしていた方が良い理由を、産院にお勤めの助産師さんのお話も参考にご紹介させていただきます。

産後に無理をすると良くない理由4つ
(1)子宮の収縮
産後すぐから、体は赤ちゃんの成長とともに大きくなっていた子宮の収縮を始めます。
これを後陣痛というのですが、この子宮収縮、実は人によってかなりの痛みを伴うことがあるようなのです。もちろん出産時の陣痛と比べると弱いことがほとんどですが、痛みが強い方は、痛みどめを処方してもらうこともあるほど。
子宮は約1か月かけて元の大きさに戻りますので、その間はあまり無理をせず、簡単な産褥体操(さんじょくたいそう)などで体を戻しやすくするようにしてみましょう。
(2)免疫力の低下
産後は免疫力がとても弱っています。
疲れやすくなっていたり、感染症などにもかかりやすくなっているため、外出や、肉体的な負担となる家事などはなるべく避けるようにしておいたほうが良いようです。数時間おきの授乳では膨大な体力を使う上に、家事などで疲れるとさらに体調を崩しやすくなってしまいます。
産まれてきたばかりの赤ちゃんのためにも、できるだけ体を動かすようなことは誰かに頼るようにし、赤ちゃんと一緒にゆっくりと体力回復につとめましょう。
(3)緩くなった骨盤
出産で広がった骨盤は、約半年ほど不安定なままです。
特に産後すぐに無理をしてしまうと、後々まで腰痛、股関節痛、尿漏れや下半身太りに悩むことになってしまうことがあるようです。
NGなのは、長時間の立ちっぱなしや歩行。そして、足を組んだり、横座りも骨盤が歪む原因になってしまいますので、くせのある方は今のうちに気をつけるようにしておきましょう。
(4)落ち込みやすくなっている
産後は、ホルモンの影響から気分が落ち込んだり、感情の起伏が激しくなることがあります。
それを自覚せず、また誰にも打ち明けることがないまま産後を過ごすと、産後うつに発展してしまうことがありますので、産後しばらくは気心の知れた、安心できる人とすぐに話せる環境を作っておくようにしましょう。
産後の気分の落ち込みは誰にでもあることです。ホルモンの影響だということを頭の隅に置いておき、マイナスな感情に引きずられないよう心がけましょう。
出産は大仕事です。
もちろんご両親にお手伝いを求められない方もいるかとは思いますが、産後はできるだけ無理をせず、まずは体調を戻すことを第一に心がけましょう。
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●ライター/アンジ(ママライター)