小学生のうちに苦手克服! 国語の“読解力”をアップさせる方法9つ
2014年9月29日 | よみもの小学生のうちに苦手克服! 国語の“読解力”をアップさせる方法9つ

【ママからのご相談】
小学校4年生の息子がいます。勉強があまり得意ではないのですが、特に国語が苦手で文章を読もうともしません。
もちろん本もまったく読まず、いつも漫画ばかりを読んでいます。このままでは勉強ができなくなりそうで心配です。何かいい本があればご紹介いただけないでしょうか。
> 子どもの読解力を高めるための文部科学省の取り組み(P1)
> 読解力をアップさせる方法9つ(P2〜4)
> 読解力と国語以外の教科の関係(P4)
> まとめ(P4)
まずは漫画を読むだけでもOK!
ご相談ありがとうございます。育児書コンシェルジュの三尾です。
国語が苦手な子は、文章を読むことに慣れていないことが多く、そもそも国語の問題に答えるテクニックを知らないことが多いです。
文章に慣れて国語の問題の解き方がわかってくれば、苦手意識もなくなっていきます。
そうはいっても、本を読まない子どもに無理やり読ませると余計に嫌がられてしまいます。
まずは漫画でも良いので、少しずつ本を読むという行為に慣れていってもらうことが重要です。
漫画でも、歴史の本や伝記、勉強に関わる本も多く出ていますので、少しずつ文章に触れていけば抵抗なく読めるようになってくると思います。
小川大輔さんの著書、『小川式「声かけ」メソッド』には、国語が苦手な子どものために読解力を伸ばすためのコツが数多く載っています。
その中心になっているのが、子どもへの声がけです。
うまく子どもに声がけすることで読解力を伸ばし、全ての教科に活かしていくことができます。
本書から役に立ちそうな内容をピックアップしてご紹介しますので、参考にしてもらえるとうれしいです。
OECDが実施したPISA調査で読解力の低下が判明

OECD(経済開発協力機構)が行った『生徒の学習到達度調査(PISA調査)』によると、“数学的リテラシー”“科学的リテラシー”“問題解決能力”の3分野において、日本は高い水準であることがわかりました。
しかし一方で、“読解力”についてはOECD内で平均程度となり、これは大きな課題であると言えます。
読解力は、あらゆる問題を解決するために必要な基礎的な能力ともい言え、知識偏重となっていた教育制度の弊害とも感じられ、原因などについて早急な対応が必要と言えるでしょう。
なお、この調査で高い水準を誇ったフィンランドの教育法が現在注目を集めています。
子どもの読解力を高めるための文部科学省の取り組み

子どもたちの読解力低下を受け、文部科学省では国立教育政策研究所と協力のもと、『PISA・TIMSS対応ワーキンググループ』を設置し、PISA調査で得られた結果の詳細な分析・評価を行ってきました。
その後、国際的に見て質の高い教育環境や学力を目指すため、学習指導要領を見直したり、全国学力調査の実施検討をしたりすることで、学力を向上させるための具体的な施策が行われることになったのです。
この他、教育委員会との連携により、授業改善、教育研修の充実、読書活動の支援寿実などの施策に取り組むことが打ち立てられています。
→次ページでは、読解力をアップさせる方法について見て行きましょう。