子供の成績に影響を与える家庭環境3つ
2014年9月26日 | よみもの子供の成績に影響を与える家庭環境3つ

【ママからのご相談】
中3と中1の息子を持つ母親です。はっきり言って成績は中の下です。お隣にも同じ学年の兄弟がいらっしゃるのですが二人ともすごく優秀です。お母様に聞いても特に何もさせてないとのこと。この差は一体なんなんでしょう……。
家庭環境は子どもに大きな影響を与えます。
こんにちは。ライターのakiです。
兄弟や姉妹で優秀なご家庭ってよくあります。
そのようなご家庭は決して勉強を厳しくさせているわけではなく、子どもが自発的に勉強できる環境づくりがお上手だという印象があります。
その共通項とは? 実際に中学生担任経験のある筆者がまとめてみました。

成績の良い子どもの家庭の共通点3つ
(1)親自身が楽しく毎日を過ごしている
米国の心理学教授であるソニア・リュボミアスキー氏は、著書において『幸福は50%が遺伝で40%が日常の意識を変えることで最大化できる』と説いています。
別に親が高尚な職業についていたりお金持ちである必要はありません(財産や社会的地位による幸福度はわずか10%だそうです)。
つまり子どもの幸福の90%は、親のあなたが毎日を生き生きと過ごすことで作られるというわけです。
親御さんが年齢に関係なく趣味や事業にチャレンジされていたり、明るく生き生きと健康的に過ごされているご家庭は、成績も上向きのお子様が多かったように見受けられます。
それはその幸福感が子どもに伝わり、勉強へのやる気や前向きに努力する気持ちに繋がるからなのではないでしょうか。
(2)会話が多く家族仲が良い
子どもは人間関係にとてもナイーブです。
家庭内がギスギスしていたり、いさかいがあると、子どもは不安に陥り、投げやりな感情が生まれて勉強が手につかなくなります。
『なぜか3兄弟全員が東大合格! 勉強しろと絶対言わない子育て』の著者である後藤眞智子さんも、とにかくご家庭での会話が多かったとおっしゃっています。
思春期の中学高校時代もいつも会話を絶やさないようにしていたとか。その際、子どもに根掘り葉掘り聞くのではなく子どもの興味のある話の聞き役に徹するそうです。親子仲を良くする秘訣として参考にしたいですね。
家族仲が良いと、子どもは安心して家庭での居心地の良さを実感します。それが勉強への集中力アップへと導いてくれるのです。
これを機に、ご夫婦、親子、家族間の仲を見直してみるのはいかがでしょうか。
(3)家の中が片付いている
片付けるという行動はワーキングメモリー(会話や思考能力に影響を及ぼす脳の領域)を鍛えるのにとても良いと言われています。
家の中が片付いていたり、掃除をすることをきちんと子どもに教えているご家庭のお子様はやはり几帳面な性格が幸いしているような気がします。
片付けができる子は、こまめに英単語や年表を暗記できたり、数学の文章題を理論的に解くことができる子が多いです。部屋が奇麗だと勉強しやすい環境にもなり、一石二鳥ではないでしょうか。
以上です。成績を上げるためには勉強量を増やして……などと考えてしまいがちですが、まずは家庭環境を意識するだけでもだいぶ変わってきます。
ご自身の充実感、家族でのコミュニケーション、家の中が片付いてるかなど、今一度考えてみてください。意外とお子様の成績に効果が出てくるかもしれません。
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●ライター/aki(中高英語教員)