経済苦のパパママ必見! “就学援助”を受けるための条件と申込方法
2014年9月23日 | よみもの経済苦のパパママ必見! “就学援助”を受けるための条件と申込方法

【ママからのご相談】
シングルマザーです。現在、派遣社員として働いています。最近、就学援助という言葉を聞きました。経済的な理由で就学が困難な場合に援助を受けられるらしいのですが、よく分かりません。教えてもらえませんか?
就学援助は教育委員会への申し込みが必要です。
ご相談ありがとうございます。シングルマザーライフ研究家の此花(このはな)です。
就学援助は、経済的な理由によって就学が困難であると認められる児童・生徒の保護者に対して援助をするものです。
誰もが援助を受けられるわけではありませんが、就学援助についてお伝えします。

就学援助って何?
小中学校の学用品費、医療費、学校給食費などの援助を受けることができる制度です。
通学用品費・校外活用費・就学旅行費・新入学用品費なども含まれますが、就学上必要な経費の一部を援助してもらえます。
援助の内容や金額はお住まいの教育委員会によって違いますので、確認が必要です。
申し込みはどうすればいいの?
お住まいの教育委員会に申し込みをします。
私の住む長野県では、新学期に保護者宛にプリントが配られました。この場合は、学校に相談をすると後日申請書類を送ってもらえます。
対象者はどういう場合?
小学校もしくは中学校に在籍する児童・生徒の保護者で、認定基準のいずれかに当てはまる方のうち、一定の審査を経て生活に困っていると認められた方です。
【認定基準】
・A……現在、生活保護を受けている世帯
・B……生活保護を受けていないが、次のいずれかに該当する世帯
・1……生活保護が停止又は廃止されたが、生活が困難である
・2……市民税の非課税または減免を受けた
・3……個人事業税または固定資産税の減免を受けた
・4……国民年金または国民健康保険税の掛け金の減免を受けた
・5……児童扶養手当の支給を受けている
・6……生活福祉資金の貸し付けを受けている
・7……保護者が職業安定所登録の日雇労働者である
・8……保護者の職業が不安定で、生活状況が悪いと認められる
この認定に関して、申請書をもとに世帯の状況を確認し、認められると援助を受けられる仕組みになっています。
所得の状況によっては、援助が受けられない場合もあります。
就学が困難になりそうだという場合には、まずは通っている学校に相談してみてください。
手続きには時間が掛かりますので、早めの相談が必要です。子どもの教育のためにも利用できる制度なので利用していきましょう。
【参考リンク】
・就学援助制度について | 文部科学省
【関連コラム】
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●ライター/此花(シングルマザーライフ研究家)