黒・黄・白・青・赤…“5つの顔色”でわかる不調の原因と対処法
2014年9月22日 | よみもの黒・黄・白・青・赤…“5つの顔色”でわかる不調の原因と対処法

“顔が黄色い”原因と対処法2つ【病気が原因ではないケース】

(1)柑皮症が原因で顔が黄色い場合
柑橘類や緑黄色野菜に含まれるカロテノイドという色素成分を過剰に摂取することによって、一時的に肌が黄色くなるのが『柑皮症』です。
病気ではなく一時的なものなので治療の必要はありません。
ただ、肌が黄色くなるのが気になるようであれば、カロテノイドの摂取量は1日あたり300g以内にとどめるよう意識するといいでしょう。
(2)黄ぐすみが原因で顔が黄色い場合
黄ぐすみとは、年齢を重ねるとともに肌に起きる変化のこと。
外部からの刺激や老化によって肌の透明感がなくなり、黄色くなってくる状態をさします。
黄ぐすみが起きる原因の一つが、『カルボニル化』という現象。
肌の中の脂質分が酸化して分解されることにより、たんぱく質と結びつきます。そのたんぱく質が変質することをカルボニル化現象といい、毒性が高いと言われています。
カルボニル化を防ぐためには、紫外線予防とビタミンEの摂取が有効。ビタミンEは体内の脂質の酸化を防いでくれます。
食べ物で摂取するなら、アボカドやアーモンドなどがオススメです。
また、『糖化』も黄ぐすみを招く原因となります。糖化は、体内の糖分がたんぱく質や脂質と結びつくことで起きます。
たんぱく質が糖化すると茶色くなり、真皮の中にあるコラーゲンに悪影響を与え、肌が黄色くくすんだりたるんだりしてしまうのです。
糖化を防ぐためには、甘いものを食べ過ぎないことと、空腹時に甘いものやごはん類をいきなり摂取せず、糖の吸収をおだやかにする繊維質の野菜やたんぱく質のものから食べるようにしましょう。
タバコも体内の酸化をすすめ黄ぐすみの原因となるので、禁煙をオススメします。
スキンケアで酸化を防ぐビタミンEやビタミンC成分の入った化粧水などを使うのもいいでしょう。
中医学の観点から見る顔が黄色い原因と対策

中医学の観点から見ると、皮膚の色が黄色みを帯びているのは胃腸の働きが落ちていることが原因の場合が多いです。
胃腸が弱いと栄養の吸収がうまくいかず、血管が脆くなり、血液の色を反映する皮膚は赤みが薄くなり、黄色みを帯びます。
対策は、刺激になる冷たい飲食物を控え、消化の良いものを選ぶほか、咀嚼回数を増やして消化吸収を良くすること。
胃腸に効くのは、
・かぼちゃ
・とうもろこし
・さつまいも
・大豆
など。甘い物を好む傾向がありますが、自然の甘味で摂るようにしましょう。
→次ページでは、“顔が白い”原因と対処法を見ていきましょう。