黒・黄・白・青・赤…“5つの顔色”でわかる不調の原因と対処法
2014年9月22日 | よみもの黒・黄・白・青・赤…“5つの顔色”でわかる不調の原因と対処法

顔色の悪さは体の不調のサイン。
顔色を見ることで、その人の健康具合をチェックすることができるって、知っていましたか?
今回は、「顔が黒い」「顔が黄色い」「顔が白い」「顔が青い」「顔が赤い」という5つの顔色から、顔色が変わる原因として考えられる病気や対処法をご紹介していきたいと思います。
> “顔が黒い”原因と対処法3つ【病気が原因ではないケース】(P2)
> 中医学の観点から見る顔が黒い原因と対策(P3)
> “顔が黄色い”原因と対処法4つ【病気が原因のケース】(P3)
> “顔が黄色い”原因と対処法2つ【病気が原因ではないケース】(P4)
> 中医学の観点から見る顔が黄色い原因と対策(P4)
> “顔が白い”原因と対処法(P5)
> 中医学の観点から見る顔が白い原因と対策(P5)
> “顔が青い”原因と対処法2つ(P5)
> 中医学の観点から見る顔が青い原因と対策(P6)
> “顔が赤い”原因と対処法5つ【病気が原因のケース】(P6)
> “顔が赤い”原因と対処法2つ【病気が原因ではないケース】(P7)
> 中医学の観点から見る顔が赤い原因と対策(P7)
> まとめ(P7)
“顔が黒い”原因と対処法3つ【病気が原因のケース】

まずは顔色が黒くなる原因と対処法について、体の内側に要因がある場合(病気の場合)からご紹介していきます。
(1)ホルモンの異常が原因で顔が黒い場合
脳の一部である脳下垂体から分泌される『副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)』が過剰に分泌されることで色素沈着が起こり、顔が黒くなることがあるそうです。
副腎皮質刺激ホルモンが過剰に分泌されてしまう原因として考えられるのは、下記です。
・脳下垂体に腫瘍がある
・結核や免疫の異常によって、脳下垂体に「副腎のホルモンが足りない」という信号が伝わっている
こうした要因によって副腎皮質刺激ホルモンが過剰に分泌されることで、顔色が黒くなります。
脳下垂体に腫瘍がある場合の治療法としては、腫瘍をとる手術が必要です。
結核や免疫の異常によって副腎のホルモンが不足している場合には、結核や免疫異常の治療を行い、副腎のホルモンを補充することが必要です。
(2)肝臓の機能低下が原因で顔が黒い場合
肝臓の機能が悪くなって色素沈着を起こし、顔色が黒くなることもあります。
肝臓の機能を悪くする原因としては、下記が挙げられます。
・免疫の異常
・アルコールの摂取
・B型肝炎ウイルス
・C型肝炎ウイルス など
免疫の異常やアルコール摂取の場合、肝硬変にならなくても色素沈着が起こることがあるそうですが、B型やC型肝炎ウイルスの場合は、肝硬変を起こさない限り色素沈着は起きにくいそうです。
治療法についてですが、B型肝炎ウイルスの場合は飲み薬の服用を続けることが必要です。
C型肝炎ウイルスの場合も飲み薬による治療となり、90%以上の確率で治るとのことです。
お酒を飲み過ぎているという実感のある方は、肝硬変になる前に禁酒することが有効となります。
ただし、一度色素沈着を起こしてしまうと顔色の黒さはもとに戻りにくいそうなので、色素沈着を起こす前に禁酒することが重要です。
なお、肝硬変はすぐに起こるわけではなく、10数年の経過があるとのこと。
免疫に異常が生じ、肝臓の中で胆汁を作る細胞に炎症が起こると、胆汁がだんだん排泄できなくなります。その結果、肝硬変という病気になるのだそうです。
肝硬変は中年女性に多く、初期の症状としては色素沈着やかゆみが発症します。食道に静脈瘤を合併しやすくなるという特徴もあります。
肝硬変は健康診断時に行われる血液検査にて、『ALP』という肝臓の数値に異常があることで発見されることもあるので、発見されたらすみやかに医療機関で治療を行いましょう。
肝硬変の治療には飲み薬が使われますが、うまくいかないケースもあるそうです。そのため、肝硬変になる前の予防が何よりも大事ですね。
→次ページでも引き続き、“顔が黒い”原因と対処法を見ていきましょう。