松下幸之助氏も推奨していた、心の健康を保つ「掃除」のススメ
2014年9月22日 | よみもの松下幸之助氏も推奨していた、心の健康を保つ「掃除」のススメ

こんにちは。現場を知る介護・福祉・健康ライターのオオエリョウです。
あなたは掃除が得意ですか。いつも部屋をきれいにしていますか。机の上はいつも整頓されていますか。多くの人にとっては、あまり聞かれたくないことばかり。でも、掃除が自分の人生までも変えてしまうとしたら、耳を塞いでばかりもいられません。掃除をすることで心の健康が保たれ、仕事だってうまくいくかもしれないのです。
今日はちょっと掃除の効用について考えてみましょう。

掃除が“人”をつくる?
『掃除こそ人間の成長に役立つ』と言ったのが、あの松下幸之助です。人材教育に掃除を活用したことはよく知られています。ちょっと大げさ、と思うかもしれません。日々の掃除が人を育て、成長させるなんて。しかし、毎日コツコツと小さなことの積み重ねが生活にリズムを作り、安定した精神状態を保つのに大いに役立つことは間違いないと思います。
朝起きて、歯を磨き、朝ご飯を食べ、そして、出かける。そのリズムの中にさりげなく掃除を加えてみる。ちょっと身近なところを整頓してから出かけるとか。週末の朝は短くてもいいから必ず掃除の時間を組み込むとか。そうすると、日々の生活の土台がしっかりとできるような気がしませんか。
松下幸之助はまた、『掃除と仕事は同質のもの』とも言っています。掃除をうまくやるには段取りが必要。その点は仕事と同じです。掃除の“達人”は仕事もできる。まさに掃除は“人をつくり、育てる”というわけです。たかが掃除と侮るなかれ。
掃除は気持ちを安定させる
部屋にはその人の脳の状態が反映されていると言われます。
身だしなみだってそう。部屋の中が整理されていれば、脳の中も整理されている。部屋が散らかっていれば、脳の中だって推して知るべし。気持ちが落ち込むと何もする気がしない、部屋を片付ける気なんてもちろん起きない。散らかったままの部屋に閉じこもっているとますます落ち込み、めいる。
この悪循環を断ち切るのに有効なのが“掃除”なのです。
大掃除なんてしなくてもいい。脱ぎ捨てた洋服を畳む、読み散らかした雑誌を捨てる、食器を洗う。“小”掃除でいいのです。最初は、「面倒くさい」と思っても、以外に夢中になってしまうのが掃除。少しづつでも片付き始めると、「もっときれいにしてやろう」と欲が出る。前向きになる。無心になる。気が付くとモヤモヤとしていたものがウソのように消え去る。部屋も気持ちもスッキリ。
「健康は健全な心から」と言います。遠回りに見えるかもしれないけれど、掃除の効用は侮れませんね。
●ライター/オオエリョウ(介護・福祉・健康ライター)