NASAの宇宙食候補「キヌア」とは?
2014年9月18日 | よみものNASAの宇宙食候補「キヌア」とは?

こんにちは、フードコーディネーターのエミオです。
日本でも話題になりはじめ、欧米では爆発的なブームの真っ最中のキヌア。米の半分ほどしかない、小さな粒には驚くほどの栄養価が詰まっています。そのバランスの良さからNASAでは、「宇宙食にぴったりの完全食」と太鼓判を押されるほど。
今回は、注目のキヌアについてご紹介します。

完全食といわれる栄養バランス、なのに低カロリー
コレステロール0、アレルギーなし、100gあたりに含まれる栄養価はどんな食品よりも優れていると言われているキヌア。並外れた栄養バランスにNASAがキヌアを宇宙食候補として検討をしているほど。またNASAが21世紀の主要食と発表したことをキッカケに、欧米でヘルシーな食材として大注目されるようになりました。
キヌアはエクアドル、ボリビア、コロンビア、ペルーといったアンデス地域が原産の穀物。3000年以上前から栽培され、現地の人々に大事に食されてきた食べ物です。植物性の食べ物ではめずらしく、牛乳とほぼ同様のタンパク質が含まれていて、必須アミノ酸もバランス良く含まれています。
白米に比べるとタンパク質は2倍。栄養価が高いと言われいてる玄米と比べても、食物繊維、脂質、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄などが多く含まれています。
食べながら栄養も摂れてダイエットにもなる
キヌアの大きさは米の半分ほどで、茹でるとプチプチとした食感がでます。低カロリーで低糖なキヌアをご飯のように食べれば、体に脂肪を蓄積することなくタンパク質やミネラル、食物繊維などの栄養をバランスよく摂取できるのです。
茹でたキヌアは水分を吸って膨らみ、食べれば想像以上の満腹感を得ることができます。キヌアを食事に取り入れ、油分の多い肉料理を避けることで、ダイエットや美容、体力作りも期待できるのです。
免疫力が高まり、便秘が解消され、お肌や髪の調子が良くなることに気付くでしょう。
ご飯のように簡単に食べられる
キヌアは調理方法もとっても簡単。玄米のように水に浸けたり、圧力鍋で炊いたりする必要もありません。洗ったキヌアを、クスクスのようにたっぷりのお湯で茹でるか、2倍の量の水で炊き上げて食べることができます。ご飯やスープに加えたり、ゴマのような感覚で野菜と和えたり、ケーキやホットケーキなどの生地に加えても、おいしく食べることができます。
ケイト・モスやミランダ・カーなど海外セレブやモデルも取り入れている、キヌア。日本でも美容や健康に感心の高い方から、すでに注目されている食材です。
おいしくって、驚くほどの栄養バランスを持ったキヌアをぜひ試してみてください。
【参考リンク】
・QUINOA – From the INCA’s to NASA | Natural Actives
●ライター/エミオ(フードコーディネーター)