オスグッド病と成長痛の違いと治療法
2014年9月18日 | よみものオスグッド病と成長痛の違いと治療法

『オスグッド病』という言葉は、多くの人にとって聞きなれないものだと思います。しかし、実際に痛みを抱える人は多いため、知っておくことはとても重要です。
今回は、オスグッド病とは何か? なぜ、なる人とならない人がいるのか? ということについて見ていきましょう。

オスグッド病とはこういう病気です
オスグッド病というのは、主に子どもに発症する病気のことです。スポーツ障害の一種として認識されており、成長期に起こる確率がとても高いです。
オスグッド病が起こるのは、主に膝のあたりです。膝頭から脛骨粗面(すねとひざがくっついている部分)にかけて走る痛みであり、非常に狭い範囲で起きます。
成長痛とは違うの?
オスグッド病は子どもの頃、特に成長期に起きることから、しばしば『成長痛』と混同されます。この見極めは医師でも難しく、場合によってはオスグッド病であるのに、「成長痛だ」と片付けられることすらあります。
しかし、オスグッド病と成長痛には決定的な違いがあります。
それは、『オスグッド病には、骨の変形などが認められる』ということです。また、運動などで同じ動作を繰り返すことによって症状が悪化することなども成長痛との違いです。
もちろん一概には言えませんが、成長痛の場合、痛みが短期的に収まる可能性が高いです。オスグッド病の場合、痛みが慢性化し、ときには20代30代になってからも続きます。
なる人とならない人の違い
上でも少し触れましたが、オスグッド病になる人の場合、“特定の動作を何度も繰り返している”というケースが多いと言われています。たとえば、バスケットボールのジャンプ。あるいはサッカーのキック。陸上選手などにも起こりがちな症状です。
成長痛は運動をしていない人でも起こりますが、オスグッド病は“同じ動作を行うこと”が大きな要因と考えられています。
治療法はあるの?
オスグッド病の治療法としては、
・バンドやテービングを用いる
・ストレッチやマッサージなどを行う
この2つが代表例として挙げられています。
オスグッド病の治療には、「整体院に行け」と言われることが多いです……。ただ、整体師やカイロプロテクターといった人たちは、原則として国家資格を有していません。
もちろん、「国家資格がないからヤブだ」というのは極論ですが、できるだけ信頼のできるクリニックに行きましょう(ちなみに柔道整復師は国家資格です)。
【参考リンク】
・オスグッド病 | 日本整形外科学会