個性を見つけよう! 他の子と“比べない子育て”をするための心得
2014年9月11日 | よみもの個性を見つけよう! 他の子と“比べない子育て”をするための心得

【ママからのご相談】
小学2年と年少の女の子のママです。今、下の子のことで悩んでいます。次女は、自由奔放でじっとしていることもできず、男の子と戦いごっこで遊び、男の子をたたいてしまう始末。お姉ちゃんが年少のときはおとなしく育てやすかったので戸惑っています。
やはり比べて考えてはいけないのでしょうか?
分かっていてもついついしてしまう比較。
ご相談ありがとうございます。フリーライターのmikiです。
兄弟がいる場合、上の子を育てた経験=子育ての教科書となり、その教科書をのぞきながら子育てをして、教科書に書かれていないことを子どもがすると、「お姉ちゃんのときはそんなことしなかった」「お兄ちゃんのときは……」とついつい比べてしまいます。
ご相談者様だけに限らず、一人っ子のお母さんでも誰かと比べてしまうといった経験は少なからずあるのではないでしょうか。
そこで、異年齢クラスを採用している幼稚園の園長先生に“比べない子育て”について話を伺いました。

比べる前に個性を見つめる
おとなしくテーブルでご飯を食べるお姉ちゃん、その横ではご飯も食べずに自由にしている妹。ついつい「お姉ちゃんはちゃんとしているのに○○ちゃんは……」と言ってしまう。
比べてしまうママにありがちな光景ですが、園長先生曰く『比べてしまうと傷ついてしまうお子さんも多い』そう。
比べられると、「お姉ちゃんのようにしっかりしよう」と思うのではなく、「お姉ちゃんばかり褒められている」という感情を抱き、「自分はダメなんだ」という気持ちになってしまうお子さんもいるのだとか。
こうした気持ちにさせないためにも、「お姉ちゃんは」「お兄ちゃんは」といった比較する言葉はやはり避けた方がよいでしょう。
このような場合は、「今はご飯を食べる時間だから一緒に食べようね」というように、比べる言葉は入れずに語り掛けます。言葉を発する前に、一呼吸置いてから話すのも、比較表現を飲み込むのに効果的だそうです。
プラスの言葉で個性を把握
上のお子さんのときにできたことが、下のお子さんのときにできないかもしれません。しかし、逆に上のお子さんのときにできなかったことが、下のお子さんのときにすんなりできることもあるわけです。
兄弟といえども別々の人格を持っているわけですから、それぞれの良さを見つけ、その個性を伸ばしていくことが必要なのかもしれません。
おすすめは、お子さんの性格をプラスで表現すること。ご相談者様の場合も、お姉ちゃんは“落ち着きのある性格”、妹は、“活発的”と表現。
プラスの個性を頭に入れておいて、比較表現を口にする前に一呼吸置く。そうして少しずつ“比べる子育て”から解放されるよう意識してみてはいかがでしょうか。
●ライター/miki(フリーライター)