もしや主婦湿疹!? 食器用洗剤で手がかゆくなるなるワケ
2014年9月11日 | よみものもしや主婦湿疹!? 食器用洗剤で手がかゆくなるなるワケ

【ママからのご相談】
3歳と5歳の子どものママです。2人目を生んでから体質が変わったのでしょうか、食器洗いをすると洗剤で手荒れをしてかゆくなります。ひどい時には途中で食器洗いをやめて、かいたり冷やしたりしなければならないほどです。色んな洗剤を試してみましたが、やっぱりダメです。石鹸系のものの方が良いのでしょうか?
治らないかゆみは主婦湿疹かも!?
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。
痛みのつらさも大変ですが、かゆみのつらさはまた痛みと違う、イライラを伴うようなつらさですよね。
これはもしかしたら『主婦湿疹(手湿疹)』と言われるものかもしれません。軽いうちはかゆみだけですが、ひどくなると水痘ができて、皮がむけ、その部分がひび割れてくることもあります。主婦湿疹という名の通り、水仕事や強い洗剤を頻繁に使うことで、洗剤に含まれる合成界面活性剤によって皮膚が損傷してしまうものです。

食器用洗剤は薄めて使うもの
日常使う食器用洗剤の裏ラベルをしっかり読む人は少ないと思いますが、実はほとんどの食器用洗剤の裏には、「〇倍程度に薄めてご使用ください」「原液をスポンジにつけて使う場合は手袋を」などと書かれています。
日本の食器用洗剤の多くに合成界面活性剤が40%前後配合されています。
大手メーカーのものだと、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムがメインに使われていますが、このアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムは皮膚障害がひどいと言われています。また安い食器用洗剤ともなると、さらに不純物が混ざるために、急性手湿疹を発症することもあるようです。
香料にもアレルギーが!?
近年、香りの強い柔軟剤が流行しているようですが、こうした柔軟剤や食器用洗剤に使われている香りの元は合成香料。すなわち化学物質ですね。
合成香料を作るために使われる化学物質は、500種類を下らないと言われていますが、表示は“香料”のみでOKというのが日本の現状です。
同じ食器用洗剤でも、香りを変えたら症状が治まったというケースもあるようですので、合成界面活性剤だけでなく、合成香料のアレルギーで、主婦湿疹を起こしている可能性も考えられますね。
ストレスが原因で肌が弱くなることも
私たちの体はストレスを受けると、対抗するために、副腎皮質から抗ストレスホルモンともいわれるステロイドホルモンを分泌します。
このステロイドホルモンの分泌が過剰になると、皮膚の免疫力が低下し、それが手肌であれば、いわゆる“洗剤負け”をしてしまいます。
また慢性の肌荒れ状態になると、本来表皮とその奥の真皮との境付近にある“かゆみを感じる神経”が表皮の近くまで伸びてきて、かゆみを強く感じるようになってしまいます。
育児をしながらの家事は大変でしょうが、極力化学物質の少ない洗剤を選ぶなり、手袋をするなりして、ストレスをためない一工夫をされてみてはいかがでしょうか?
●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)