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子供が偏食になってしまう原因と改善策

子供が偏食になってしまう原因と改善策

【パパからのご相談】
4歳の息子は食べ物の好き嫌いがとても多いのです。母親も偏食気味なので、父親として、とても心配しています。息子の好き嫌いをなくすにはどうしたらいいのでしょうか。

a 食べ物を食べるときは“楽しい・嬉しい”思いと結び付けるようにしましょう。

ご相談ありがとうございます。ママライターの*SARASA*です。

イメージだけで、食べたことのない食べ物を嫌うことを食わず嫌いと言いますが、実際に口にしてみると、そのおいしさに気づくということは多々あるものです。

とはいえ、お子さんに限らず、大人でもどうしても食べられないという食べ物というのは誰しもあるでしょう。また一方で、「どんな食べ物よりもおいしい!」と感じるものも存在します。

どうして、私たちは食べ物の好き嫌いがあるのでしょうか。

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好き・嫌いのワケ

食べ物の好き嫌いは、人間が長い進化の中で身に付けてきた食行動の原則だと言います。

体にとって有益なら“好き”、悪い影響を及ぼすものなら“嫌い”な食べ物の部類に入れられます。好き嫌いとは、雑食性の人間にとって大切な働きをしているのです。

人間は、食べたときに“快感”であったか、“不快感”であったかという印象によって、食べ物の好き嫌いを判断しています。

快感の代表は、「おいしい!」です。おいしいものは好きになりますし、「まずい」ものは不快だから嫌いなのです。

ある食べ物を好きになるか嫌いになるかということは、味や匂い、感覚、食べた終えた後の印象(快感、もしくは不快感)が総合的に結び付くことによって決定されるのです(アレルギーなどの体への異常が出る場合は、これにあたりません)。

人が食べ物を嫌いになる仕組み

もし、ある食べ物を嫌いにさせるには、それらを不快感と結び付ければよいのです。

例えば、食べたあとに吐き気や嘔吐などの症状が出て、体調が悪くなるとします。その経験がたった1回でも、長く強い嫌悪感をその人に抱かせるのです。

これは、体が持つ防衛反応のようなもの。他にも、食べたくないのに無理やり食べさせられた、魚や肉を調理しているところを直接見て気分が悪くなったなど、嫌な気持ちと結び付けられたときも同様のことが起こるといいます。

人が食べ物を好きになる仕組み

それでは、おいしいと感じる食べ物はどうでしょうか。食べるたびにおいしいと感じるので、好きな食べ物になります。

おいしさ以外でも、好ましい感情と結び付くことで、好きになることができるといいます。楽しい一家団欒の席で食べたもの、誕生日パーティーのお料理、ママと一緒に完成させた食事など、一緒に食べる人との楽しい状況や愛情などが結び付いた食べ物も好きになるということです。

息子さんの嫌いな食べ物は、あまり良くない思いと結び付いたのかもしれません。味、においなど最初に嫌な思いをしたのでしょう。今は無理に、「食べろ!」と言ってもますます嫌いにさせるばかりです。時間を少しおいてみてもいいかもしれません。食わず嫌いは、ある日突然治ることもあるのですから。


さて、ある調査によると、幼稚園児の好き嫌いは母親との一致度が高いといいます。

食事を作る母親が意図的にではないものの、自分の食べたいもの・好きなものをお子さんに優先的に与えているからなのでしょう。これが“おふくろの味”になるのかもしれません。

どうぞ、パパもママの代わりにお食事を作ってみてはいかがでしょうか。男の料理で、お子さんの食の世界を広げてみては?

奥さんが偏食ならなおさらのこと、パパの出番だと思います。楽しい食卓を囲み、お子さんのおいしい!をどんどん増やしていってくださいね。

【参考文献】
・『味のなんでも小事典―甘いものはなぜ別腹?』日本味と匂学会・著

●ライター/*SARASA*(ママライター)

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