オモチャ売り場で号泣!? 駄々をこねる子どもへの正しい接し方4つ
2014年8月22日 | よみものオモチャ売り場で号泣!? 駄々をこねる子どもへの正しい接し方4つ

お菓子売り場やオモチャ売り場で、「買ってー! 買ってー!」と泣き叫びながらひっくり返るわが子……育児をしていれば一度や二度は経験するはず。そんなとき、あなたはどうしていますか?
根負けして買い与えてしまう人もいれば、何とかして黙らせようとする人もいますよね。家庭によって対応は千差万別です。
では、子どもの将来のためにはどのような対策を取るのがベストなのでしょうか。
今回は発達心理学を参考にしながら、子どもの“買って買って攻撃”への対処法を学んでいきましょう。

『抱きかかえてでもスグにその場を離れる』……街のママたちの対処法
まずは、街のママたちがとっている一般的な対処法を見ていきましょう。
『困ったときのジジババ頼み。「今度おじいちゃんにお願いしてみようね〜」と言って受け流しています』(20代女性/3歳女児のママ)
『大泣きして床に転がってしまったら、抱きかかえてでもいいからスグにその場を離れます。周囲の目がキツいのもあるけど、場所を変えれば子どもも気が変わるし諦めがつくみたい』(30代女性/2歳男児のママ)
『“モノを買うにはお金が必要”と分かったらしく、「ゴメンね、ママお金ないの」と言うと納得してくれるようになりました』(30代女性/4歳男児のママ)
確かに、どれもスーパーやデパートなどでよく見る光景ですね。しかし、これらは本当に正しい対処法といえるでしょうか。
子どもの要望を丸投げされたおじいちゃん・おばあちゃんは困惑するでしょう。
問答無用で抱きかかえて店の外へ連れ出すことができるのも、子どもが小さいうちだけです。
「ママお金ないの作戦」に至っては、ウソを見ぬかれるのも時間の問題。バレてしまったらかえって厄介なことになりそうです。
なんだかどれも、その場限りのごまかしのように感じられてしまいます。
では、発達心理学的にはどのように対応するべきと考えられるのでしょうか。
(1)出発前にすべきこと:事前の約束をし、先の見通しを持たせる
子どもが先の見通しを持って行動できるようになってくるのはおおよそ2歳です。
“約束”を理解するようになるのもこの頃から。買い物に行く前に、今日はお菓子や玩具を買う日ではないのだということをしっかり説明しておきましょう。
説明する際は、子どもと目線を合わせ、ゆっくり丁寧な言葉を使って話しかけるのがポイント。
ただし子どもはすぐに忘れてしまうので、一度言っただけでは効果がありません。
“家を出るき”、“お店に入るとき”、“売り場を通りかかる直前”のそれぞれで言い聞かせましょう。
(2)ねだり始めたらすべきこと:共感「そうだね、すてきだね」+約束「でも今日は買わないよ」
何度言い聞かせても、売り場に入ると「買ってー! 買ってー!」が始まってしまうことはあります。
そのとき頭ごなしに叱ったり、すぐ否定したりするのはあまり得策ではありません。
というのも、その騒ぎは早めの共感ひとつでおさまることがあるからです。
子どもの「買って!」という言葉。実はそれ、ほんとうに欲しいわけではなく「自分が気に入った商品をママにも見てほしい」「いいものだと一緒に認めてほしい」という願いの表れであることもしばしばなのですね。
もしおねだりが始まったら、まず一緒にその商品を見に行ってください。
そして「ああ、これが欲しいんだね。これってどんなものなの?」「すごいね、確かにステキだね、これは欲しくなっちゃうよね」共感してみましょう。
それだけですんなり静かになるかもしれません。
おねだりが静かになったらすかさず、「でも、今日は買わないって言ったよね」と念押しです。低いトーンで、冷静に伝えるよう気をつけてくださいね。
(3)泣きはじめたらすべきこと:泣いてもムダだと学習させる
「買って!」がエスカレートして泣き出してしまった場合、ママが心がけるのは一点だけ。「その泣きには絶対に屈しない」ことです。
泣いている途中で根負けし、買い与えるのは絶対NG。“泣けば買ってもらえる”という誤学習が行われてしまいます。
そして、いちど誤学習されたものを書き換えるのは至難の業です。
重要なのは、泣くという行為では願いを叶えられないのだと学習させること。
そのためには心底まで泣かせ、自力で泣きやませるのがベストです。可能であれば周りの迷惑にならないところで、気が済むまで泣かせてやりましょう。
(4)泣き止んだらすべきこと:たっぷりほめて行動を強化させる
親が毅然とした態度でいれば、子どもはいずれ泣き止みます。
泣き止み、欲しいものをガマンすることができたらたっぷりほめてあげましょう。こうすることで、“買い物に行っても泣かない”という行動を強化できます。
ハグや抱っこをしてあげてもいいですし、自宅に戻ってからささやかなご褒美をあげてもいいでしょう。
シールのようにどんどん溜まっていくものなら視覚的にも分かりやすく、小さな子どもでも達成感が味わえます。
いかがでしたか?
発達心理学に基づいた接し方を理解しておけば、イザというときにもぶれずにお子さんに接することができるはずです。
子どものダダこねにも決して屈しない、正しい強さを持っていたいものですね。
●文/パピマミ編集部