子どもより仕事優先なの? “不妊治療中”の女性を傷つけるNGワード集
2014年8月16日 | よみもの子どもより仕事優先なの? “不妊治療中”の女性を傷つけるNGワード集

妊娠・出産はとても喜ばしいものです。しかし、すぐに赤ちゃんができるカップルがいる一方で、なかなか授からず悩んでいるという女性も多いもの。中には妊娠を希望して専門医にかかっているという人もいるのではないでしょうか。
最近では大島美幸さんや永作博美さんなど、芸能界にも妊活に励んでいたことをカミングアウトする女性が多くなっています。
そのおかげか、“妊活”、“不妊治療”というワードは一般にも広く認識されるようになってきました。
治療にはさまざまな負担が伴います。そのため、妊活中の女性は非常にナーバスになりがち。ほんのささいなひと言に、えぐられるように傷つくということもしばしばあるようです。
今回は不妊治療を続けている女性たちに、“これまでどんな言葉に傷ついてきたか”を教えてもらいました。

(1)慰めにも励ましにもならない! 「諦めたころにできるよ」&「諦めないで」
『慰めているつもりなのか、よく言われるのが「諦めたころにできるっていうよね」。この言葉の破壊力の強さは簡単に子どもができた人には分からないでしょうね。諦められないからこそ、長年つらい思いをしてがんばっているんです!』(30代女性/不妊治療歴6年)
『10年以上治療していてもなかなか授からず、もうダメかな……とSNSでつぶやいたときのこと。子持ちの友人から「諦めないで! もうすこし頑張ってみよう? 子どもはカワイイよ!」と即レスが来ました。こちらの事情も知らずに軽々しくこういうことを言ってくることにドン引きし、深く傷つきました。その場ですぐにブロックしましたよ』(40代女性/不妊治療歴12年)
“あきらめ”というワードに敏感な妊活女性は非常に多いようですね。
未経験の人からは想像もつかないくらいキツい治療に取り組んでいるのですから、安易な慰めや励ましは禁物というところでしょうか。
(2)どちらも傷つく! 「子どもよりも仕事でしょ」&「仕事よりも子どもでしょ」
また、“仕事と子ども”にまつわる発言に傷つけられたという声も多くよせられました。
『「お義姉さんは、バリバリ働いてお仕事で結果を出せていてスゴイじゃないですか。まさに“子どもより仕事の女”って感じ。子どもができなくても全然気にすることないですよ!」……お盆の帰省で義妹に言われた言葉です。その場は取り繕いましたけど、隠れて泣きました。私は仕事に生きたいワケじゃないんだ!』(30代女性/不妊治療歴5年)
『高額になっていく治療費を少しでも補填するため、パートを探していたときのこと。チラっと履歴書を見た瞬間「もう30代後半かぁ。アナタ、仕事よりも子どもが先じゃないの? 予定はないの?」と面接官に言われました。ナイフで胸をえぐられたような思いになりましたね』(40代女性/不妊治療歴4年)
“仕事と子ども”、そのどちらを優先して生きるのかは他人に決めつけられることではないはず。
相手が妊活中であろうがなかろうが、女性に対しては決して言ってはならないひと言なのではないでしょうか。
(3)裏切り行為に感じちゃう!? “不妊仲間からの妊娠・出産ハガキ”
『言われたことではないのですが……子どもの写真入りの年賀状や暑中見舞い、出産報告などが全て苦痛です。特に、不妊治療が成功して妊娠・出産した友だちかららそういうハガキが来るとすごく傷つきます。治療中は仲間だと思っていたのに、いざ赤ちゃんができてしまうとみんな一気にお花畑妊婦になってしまうんですよね。マタニティフォトを送りつけてきた人やエコー写真を送りつけてきた人もいます』(40代女性/不妊治療歴3年)
かつては同志として、様々な苦労を語り合ってきた妊活仲間。
不妊治療の成功を祝ってあげたいけれど、心のどこかでは羨望や嫉妬を感じてしまう……そんな複雑な女性の心理があらわれていますね。
いかがでしたか?
今回はデリケートな問題だけに、さまざまな“傷つきワード”があげられました。
治療中の皆さん、心ない言葉をぶつけられることもたくさんあるかもしれませんが、上手に息抜きをしながら乗り越えていきましょう。かわいい赤ちゃんに出会えることを、私たちも祈っています。
●文/パピマミ編集部