主婦がうつ病になる前に自分で予防する方法
2014年8月14日 | よみもの主婦がうつ病になる前に自分で予防する方法

【ママからのご相談】
3人の息子がいます。子どもたちも成長し、小学校に入ったため、ある程度の時間が取れるようになりました。初めは喜んでいたのですが、どうも気分が乗らなかったりぼーっとしたり出かけないで過ごしてしまうことがほとんどです。うつの始まりでしょうか。
上手に気分転換をしましょう。
初めまして。同じような感覚を味わったことのあるメンタルケア心理士の桜井涼です。
ご相談ありがとうございます。私も、「○○をやりたい」と思うのになぜか動こうとしないなんてことがあります。
最初は、「なぜできない」「どうして動けない」なんて考えていました。理由を知ろうと。しかし、母から、「動きたくても動けないときがあるもの。理由なんて考えないでゆっくり過ごしなさい」と言われました。この言葉できっかけで気持ちが楽になり、時間を楽しんで使うことができるようになりました。
自分の気持ちを大切にして、時間ができたことを喜び、自由に過ごすことが大切です。

「動けない」にも理由がある
心ではやりたいと思っていることがあるのに、体が動かないということは、それなりの理由があるのです。
たいていの場合、思っていることがうまくできなかったりすると、気持ちに焦りやいらだちを感じて、「自分はダメな人間だ」なんて思ってしまいます。そのせいでストレスが発生し、適応障害(疲労感や気分が落ち込むなどを起こします)のような状態になってしまうことがあります。
しかし、ご自分で、「おかしい」と気づかれたのですから、たとえ精神的な病には至っていないとしても、ストレスが大きな要因となって心に疲れが生じていることがわかります。
ストレスを感じるときはどうすればいいの?
やりたいと思っていることはありませんか。ノートや手帳などの紙に、やりたいと思っていることや、好きなものを書いてみましょう。
関連性がなくたって大丈夫です。思いつくまま好きなように書いていくことで、心の中にあるものをはき出すことができるのですから。書いているうちにきっと、「やってみようかな」と思えるものが出てくるはずです。
それでもやる気が起きなかったり、ぼーっとしていたい気分が抜けないときは、心も体も休む時なのかもしれません。テレビを観たりして休んでいるうちに元気を取り戻すことができます。
まずは、書いてみることから始めましょう。
やりたいことへ思い切って飛び込んでみる
自分だけの楽しみや好きなことが見つかったら、ぜひ実行してみましょう。ストレスを解消させることができるのは、好きなことをして心から楽しむことです。出かけるのはおっくうだなと思っても、1日1度は外の空気を吸い、自由を満喫してみましょう。
家事を終えてから、子どもが帰宅するまでの間に自由な時間を楽しむように思い切って時間を自分のために使います。
例を挙げてみましょう。
・映画を観に行く&カフェでお茶する
・自宅でピザの宅配を頼んで、DVD鑑賞を思う存分観る
・思い切って模様替え
・おしゃれしてウインドーショッピングに行く
・友人とランチに行く
・1人カフェ巡り
・日帰り温泉に行く
・エステやマッサージを受ける
子どもが出かけてから、帰ってくる前までにできることってあると思います。その中で自分が好きなこと、やりたいと感じていることを行ってみましょう。その時間だけは、独身に戻ったような気分を味わうくらいの気持ちで楽しんでみてはどうでしょうか。
【参考リンク】
・こころの耳 | 厚生労働省
●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)