寝相でわかる体の状態6つ
2014年8月11日 | よみもの寝相でわかる体の状態6つ

こんにちは。国際中医薬膳師の坂本雅代です。
寝苦しい夜が続き、睡眠不足を感じている人も多いのではないでしょうか? 真夏は普通に生活するだけでも体力を消耗する厳しい季節。食事や睡眠をしっかり摂ることが夏の養生の基本になります。
そこで今日は、睡眠時に分かる体の状態をいくつかご紹介します。

こんな寝相していませんか?
実は、寝相で分かる体の状態があります。
(1)仰向け
仰向けは完全にリラックスした状態です。これが本当は一番良い寝相とされています。
(2)大の字
リラックスして寝ているように感じますが、実は背骨低部を緩めようとしています。
(3)バンザイ型
両手で、頭の上で手を組んでいる人もこのタイプです。頭の緊張が強いため、このポーズになります。
(4)胎児型
横向きに体を丸めて寝ている状態です。普段からテンションが高く、集中力と持久力がある女性に多いようです。
(5)足クロス型
骨盤がねじれています。食べ過ぎたときもこのポーズをすることがあります。
(6)枕抱きかかえ型
胸部が緊張しています。両足で挟むことによって深い呼吸になり、リラックスできるようです。
ぜひ、身近な人にご自分の寝相を教えてもらってください。ご家族や恋人の寝ている姿を見る機会がある人は、観察してみると面白いと思います。
朝起きたらよだれで枕がびしょびしょになっている
これは唾液が多すぎて溢れてしまっている状態で、原因は胃腸の虚弱です。
水分を吸収する胃腸の働きが十分でないため、胃や腸に水分が停滞し、それによって唾液が溜まっているのです。唾液が多くて水っぽい人は、下痢気味の傾向にあり、胃がチャプチャプすることもあると思います。体の冷えている人に多く見られるようです。
また、電車でうたた寝していて、よだれが出ている方も同じ状態です。
目を開けて寝ていませんか?
電車の中で時々見かける事もあるのではないでしょうか?
これは、まぶたを閉じたり開いたりする、眼輪筋というまぶたの筋肉の働きが弱いため少し開いてしまうのです。目を半開きで寝る人は、おおむね胃腸虚弱の傾向があるそうです。まぶただけでなく、全身の筋肉の発育が弱いと考えられ、栄養の吸収が悪いので、貧血であることも多いようです。
目を開けて寝ている人がいたら、少し体が弱っているのかもしれない、と見てみてください。
もし、身近な人の枕がびしょびしょになるほど唾液が出ていたり、目を半開きで寝ていたりしたら、胃腸虚弱が考えられるので、食事は消化しやすいもの、冷たいものは避けるなどを薦めてみてくださいね。
【参考文献】
・『顔を見れば病気がわかる』猪越恭也・著
【関連コラム】
・“5つの顔色”でわかる不調部位とその原因と対処法
●ライター/坂本雅代(国際中医薬膳師)