話を聞いてくれない夫の心理と解決策
2014年8月5日 | よみもの話を聞いてくれない夫の心理と解決策

【女性からのご相談】
結婚2年目です。夫のことでご相談します。私が話をしている途中でテレビをみたり、あくびをしたり。返事もしないまま、自分の話をはじめることもあります。それ以外はしっかりした、まともなひとです。私の話に共感しようとせず、愚痴っても同情してくれない夫に腹が立ちます。
思いやりのない夫を変える方法はありますか。
幼児プレイをおすすめします。
こんにちは。ライターみわあやのです。
鋼材ってあるじゃないですか、まずあれを製品に合わせた長さに切断してね。次に予備据込みっていうんですけど、ねじの頭の部分を仮につくっておくんです。そして……。
突如、ねじ工場の作業工程の話を延々と話されて、共感しながら聞けます? 「は?」って感じでしたよね。彼もそういう気持ちなのかもしれませんよ。
誰でも、自分に関係する話というのは関心があります。でも、自分に関係がない話まで興味しんしんに聞くことができるひとって、そう多くはないと思うんですよ。
「あなたが座っている椅子。その脚を支えているねじの話なんだけど」って言われた方がまだ、「このねじのこと?」ってなりませんか。
もちろん、奥さんの話をちゃんと聞こうとしない旦那さんも、子どもっぽいです。相手に敬意をもっていれば、とりあえずでも耳は傾けますもんね。でも、それができない相手を一方的に責めるのも、子どもっぽいです。相手に敬意をもっていれば、あれこれ工夫しますもの。

共感してくれない相手に腹が立つのは、「幼児性」が原因
子どものとき、幼稚園から帰ってきたら、お母さんに今日どんなことがあったか、という話をしたひとは多いと思います。
先生に褒められたら、お母さんにも「えらかったね」と言ってもらいたい。いやなことがあったら、「つらかったのね」って共感してもらいたい。お母さんが忙しくて話をちゃんと聞いてくれないと、子どもはすごく落ち込むわけです。なんで聞いてくれないの、自分は大切に思われていないんじゃないかと。お母さんはたまたま忙しかっただけなのに。
自分に対する興味があれば、自分におきた出来事にも関心をもってもらえるはず。そんな思い込みを、心理学では『幼児期の自己中心性』といいます。
多くのひとは、大人になっても自己中心性を抱えています。こういった幼児的な欲求は、心の深ーい部分に染みついています。よほど意識して、自分の「幼児的欲求」に気が付かないと、相手に求めてばかりで関係を壊す要素にもなります。
「幼児的欲求」を癒すには……
では、どうすればその幼児的欲求を解消し、良い関係を築けるのか、という話になりますが、カウンセリング的な方法はこちら。
(1)自分のなかの幼児性に気がついて、受け入れる
自分の幼児的な欲求を誰かに解消してもらおうとするのでなく、「自分にはそんなところがある」と受け入れる。そして、自己中心的な欲求が出てきたときに、「愛されたかったなぁ」「褒めてほしかったなぁ」と理解する。最初は認めたくないのでつらいですが、これができれば気持ちが楽になっていきます。
そして、もう一つは、上記に基づいた個人的な見解です。
(2)満たされない欲求を2人で癒しあう
おそらく、彼の方も自己中心性が抜けていない部分があるんだと思うんです。だから、自分を差し置いてまで相手の気持ちを尊重できない、というわけです。
だったら、もう2人で「幼児性」に気づいちゃいましょう。よしよしして、抱きしめてあげたらいいじゃないですか。それで、今度は交代して、いい子いい子してもらって、感情を解放するんです。
ポジションを交代してみることで、相手の立場も理解しやすくなると思うし。欲求が満たされれば、もっとお互いの気持ちに気づけるんじゃないでしょうか。
いっそ、プレイだと思って楽しんでみたらいかがでしょう。
今回の解脱ポイント
・共感してほしい、同情してほしいは、幼児的な欲求
・自分のなかの幼児性に自覚をもつこと
・たまには幼児プレイもいいんじゃないの
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●ライター/みわあやの(カルチャー専門家)