子供の騒音トラブルでご近所にお詫びに伺う時のポイント3つ
2014年8月4日 | よみもの子供の騒音トラブルでご近所にお詫びに伺う時のポイント3つ

【ママからのご相談】
3歳の息子と、生後4か月の娘がいるママです。マンション住まいなのですが、最近階下の方から、「子供の泣き声や足音がうるさい」と苦情を言われました。今まで、赤ちゃんも上の子も、泣いたり騒いだりした時は窓を閉め、床にコルクマットを敷いて足音への対策もしてきたつもりなので、今回の苦情はとてもショックです。
この場合、あらためて階下の方にお詫びをした方が良いのでしょうか? また、どんなふうにお詫びすれば理解してもらえるのでしょうか?
上手なお詫びの仕方で相手の方の理解を得ましょう。
ご相談ありがとうございます。フリーライターの小柚子です。
子供の泣き声や足音は、自分が思っているよりも大きく響くものです。『建築家情報サイト【すまいと】』が行った生活騒音に関するアンケートでは、集合住宅において、「うるさいなぁと感じる音」として、“テレビ”“掃除機や洗濯機”“楽器の音”などよりも、“足音”“泣き声・怒声といった感情的な声”を挙げた人の方が圧倒的に多かったという結果が出ています。
ご相談者様はさまざまな対策をなさっていたにも関わらず、直接苦情を言われてしまったとのことで、ショックも大きいでしょうが、階下の方との今後のお付き合いを考えても、まずは直接お詫びに伺った方が良いでしょう。
それでは、苦情を受けてしまった時のお詫びのポイントをご一緒に確認してみましょう。

具体的なお詫びのポイント
実際にお詫びに伺う時はただ謝るよりも、次のようなポイントに気をつけて、相手の方に誠意を伝えながらこちらの事情も理解してもらえるよう、工夫をしてみましょう。
(1)お詫びとともに感謝の言葉を述べる
お詫びをすることはもちろん大切ですが、相手の方も苦情を言うという行為に出ることは、あまり気持ちの良いものではなかったはずです。注意してくださったことは、こちらの落ち度を気づかせてくれたのだと考えて、「言いにくいことを言っていただき、ありがとうございます」と、お礼の言葉も併せて述べると、謙虚で誠実な印象を与えることができます。
(2)騒音対策をしていることをアピール
階下の方は、ご相談者様の家でどんな対策をしているか知りませんよね。もしかしたら、対策も子供への注意も、何もしていないと思われている可能性もあります。ここは是非、「泣いている時は窓を閉めて、床にマットを敷いて音が響かないようにしていたのですが……」と、具体的に伝えましょう。ご相談者様がいろいろ考えて対策を取っていたことが分かれば、階下の方の怒りも少しは和らぐはずです。
ただし、あまり長々と説明すると言い訳めいて聞こえてしまいますので、注意しましょう。
(3)相手に相談や質問をする
謝る、お礼を言う、そして具体的な対策をしていることを伝えたら今度は、「赤ちゃんの夜泣きがひどくて、私も悩んでいるんです。何か良い方法をご存じないですか?」「マットを敷いているのですが、他にできることはないでしょうか?」といったように、相談を持ちかけてみましょう。教えてくださいと頭を下げられて、悪い気がする人はいません。併せて、自分も困っていることをさり気なく伝えられると良いですね。
また、「特にうるさいのは何時頃でしょうか?」「どれくらいの音が聞こえていますか?」と、逆にこちらから質問をすれば、対策にも役立ちますし、相手もご相談者様が真剣に考えてくれていることを感じて、怒りや不快な気持ちを払拭することにつながるでしょう。
いかがでしょうか?
ただ、「すみませんでした」と伝えるよりも、こうしたポイントに気をつけて謝罪に伺えば、階下の方もきっと納得してくださることと思います。
そして、騒音のトラブルを防ぐためには、日頃からのコミュニケーションも重要です。階下の方と顔を合わせた時には挨拶のついでに、「いつもうるさくてすみません」「うるさかったらいつでも教えてくださいね」などと声をかけ、相手を気にかけていることを態度で伝えるようにしましょう。
●ライター/小柚子(フリーライター)