お茶の効能5つと体調に合わせた選び方
2014年8月4日 | よみものお茶の効能5つと体調に合わせた選び方

こんにちは。国際中医薬膳師の坂本です。
毎日暑いですね! 熱中症対策に、こまめに水分を摂るように心がけている方も多いと思います。そこで今日は、せっかく摂るなら知っておきたい! 季節や体調に合わせたお茶の選び方をご紹介します。
体を冷やすお茶と温めるお茶
お茶と一口に言ってもその種類は様々。効果効能もそれぞれ違います。
夏にお薦めなのは、体の中にこもった熱を取り除いてくれる、体を冷やす作用のあるお茶です。
・涼性のお茶……緑茶、プーアル茶
・温性のお茶……紅茶、ジャスミン茶
・平性のお茶……烏龍茶
冷房の効いた部屋にいることが多い方や、夏でも冷え症の方には、温まるお茶や平性(涼性、温性どちらでもないということ)のお茶がお薦めです。体調に合わせて選んでくださいね。

それぞれのお茶が持つ効能
(1)凍頂烏龍茶
茶カテキン、カフェイン、アミノ酸が高バランスで含まれ、坑アレルギー作用も多いです。熱々を飲むことで成分も引き出され、内臓脂肪もスムーズに燃焼されます。常用して、痩せ体質を目指すのにお薦めです。
(2)鉄観音烏龍茶
脂肪を分解する力が烏龍茶の中で一番! アルコールによる肝臓病の予防にも強い味方です。お酒を飲む前に濃いめの鉄観音を飲むと、二日酔い防止にも。
(3)緑茶
悪玉コレステロールの酸化を防止して、酸化によるトラブルを抑制します。中性脂肪対策にはもちろん、肌の老化防止にも。殺菌作用があるので虫歯予防や口臭予防にも使えます。
(4)ジャスミン茶
香りが豊かで、ストレス緩和や集中力アップにも。安眠効果もあるので寝つきの悪い時にもお薦めです。
(5)プーアル茶
食事でとった脂肪分を、カラダが吸収する前に排出する働きがあります。コレステロール値を下げたり、消化促進のほか、整腸作用や成人病の予防、肥満抑制効能も。健康診断で引っ掛かってしまった方にお薦めです。
風邪かも? という時は薬膳茶で
風邪気味だけど薬を飲むほどでもないかな、という時には是非自家製薬膳茶で。
・熱を下げる……菊花+緑茶
・頭痛、吐き気、鼻づまり……ミント+緑茶
・喉の痛み、咳、痰……青紫蘇の葉+梅干し
・胃にくる風邪……生姜+黒砂糖
熱湯で成分をゆっくり抽出して、お好みで蜂蜜を足してくださいね。
効果的なお茶の煎れ方
茶葉からしみ出るビタミン、アミノ酸、カフェインは3分間液体に浸した時に高い含量になります。5分浸すと栄養も出るけど苦味や渋味も強めになり、1回目で栄養は55%、2回目で30%、3回目で10%くらいになります。急須では、3回以上は茶の成分は期待しない方が良いようです。
コンビニでも手軽に様々なお茶が手に入りますが、熱中症対策プラス、ご自分の体調に合わせたお茶を選ぶ際の参考にしてくださいね。
【参考文献】
・『お部屋で「薬膳カフェ」』七沢なおみ、アトリエヴィ・著
●ライター/坂本雅代(国際中医薬膳師)