子供が夏休み明けに登園拒否に陥りやすい原因と対処法とは
2014年7月31日 | よみもの子供が夏休み明けに登園拒否に陥りやすい原因と対処法とは

【ママからのご相談】
幼稚園年少の息子がいます。4月に入園して以来、一度も登園拒否をすることなく、楽しく幼稚園に通っていますが、夏休み明けに、登園を泣いて嫌がる子が多くなると聞きました。初めての長期休みが終わって、我が子も突然登園拒否をするのではないかと心配です。夏休みからできる予防法と対処法があれば教えてください。
ママは子供にとっての“基地”となり、見守って!
ご相談ありがとうございます。フリーライターの小柚子です。
楽しく、長い夏休みが終わって2学期が始まると、幼稚園に行きたくないと言い出す子は多いようです。楽しかった夏の思い出や、大好きなママと一日中一緒に過ごしていた生活から、毎日幼稚園に通う生活へと気持ちを戻していくことが、小さな子供にとっては難しいのかもしれませんね。
それでは、夏休み明けの登園拒否を予防する方法と、実際に登園を嫌がった時の対処法について考えてみましょう。

休み中からできる登園拒否の予防法
夏休み明けの登園拒否を防ぐために、休み中から次のようなことに気をつけてみましょう。
(1)まずは生活リズムの立て直しを
夏休みの間、お子さんはどんな生活をしていたでしょうか? 好きな時に寝て、好きな時に起きるような生活だった場合、そこから毎日幼稚園へ通うための、規則正しい生活リズムに立て直すにはかなり時間がかかると予想されます。
できれば、夏休みが終わる少し前から、登園を意識して早寝早起きのリズムに戻しておきましょう。いつも幼稚園に行く時間になったら、ママと一緒に散歩に出かけるのも効果的です。
(2)幼稚園への期待を盛り上げる
もうすぐ幼稚園が始まることをお子さんにも伝え、2学期はどんな行事があるかを一緒に確認してみましょう。運動会、発表会、遠足などの大きな行事だけでなく、「もうすぐ○○先生と会えるね」「○○くんは元気かな? 早く会いたいね」など、先生やお友達の名前をあげ、楽しい気持ちをふくらませてあげましょう。
実際に登園拒否をしてしまったら
実際にお子さんが泣いて登園を嫌がってしまったら、ママは以下のようなポイントを参考にして対処してみてください。
(a)子供の、「行きたくない」という気持ちを受け入れる
まずはお子さんの、「嫌だ」という気持ちを否定したり、理由を問い詰めたりせず、「そうなの、行きたくないのね」と受け入れてあげましょう。自分の気持ちを受け入れてもらえた実感が、子供を落ち着かせてくれます。
(b)もう一度体調を確認する
小さな子供は、体調が悪くてもそれを上手く伝えられず、登園拒否という形でそれを表すこともあります。夏バテ、熱中症などで本当に体調不良に陥っている可能性もありますので、あまりに嫌がる時は、子供の体調をもう一度確認してみましょう。
(c)たっぷり甘えさせる
臨床心理士の北原知典氏は登園拒否の相談に対して、『幼児は母親を基地にして力を蓄え、外へ出て行く。登園を嫌がる時は、母親と離れられないくらい疲れてしまっている証拠』と述べています。
子供自身、疲れてどうしようもなくなってしまい、ママから離れたくないという気持ちになって、登園拒否をしてしまうことがあるのですね。
そんな時は、「行きなさい!」と突き放しても逆効果。1日くらいお休みしても大丈夫ですから、ママと一緒に過ごす時間をなるべく多く取りましょう。ママという“基地”で、たっぷり甘えて過ごすことで、子供はエネルギーをチャージし、頑張ろうという気持ちになるのです。
ただし、ズルズルと休ませることが続かないよう、子供に、「今日はお休みしたけど、明日は行こうね」としっかり約束をすることが大切です。
いかがですか?
初めての夏休みが終わり、またお子さんが元気に登園してくれるか、ママは心配だと思いますが、たとえ登園拒否があっても、ママという基地でたっぷり愛情をもらうことで回復していきますから、あまり心配しすぎず、ゆったり見守りましょうね。
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●ライター/小柚子(フリーライター)