妊婦が注意すべき夏の過ごし方3つ
2014年7月30日 | よみもの妊婦が注意すべき夏の過ごし方3つ

【女性からのご相談】
今、妊娠5か月目のプレママです。安定期に入ったのですが、これからの暑い毎日をどのように過ごせば良いか知りたいです。特に注意しなくてはいけないことなどありますか?
3つの点に注意をして、快適な夏を過ごしましょう。
こんにちは。第一子の妊娠中、むくんでしまい、快適な夏を過ごせなかった、メンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。
安定期に入られたとのことですので、これから少しは動きが取れるようになりますね。ただ、そこへ夏が来てしまったとなれば、妊娠前の身体よりも暑さを感じやすくなって、キツいと感じることが出てきます。
そんな時は、3つの点に気をつけるだけで、快適に過ごすことができます。

(1)水分補給を欠かさない
妊娠すると、おしっこが近くなるため、あまりたくさんの水を飲まないようにする人もいるかもしれません。しかし、水分補給はとても大切です。
私もトイレが近くなることが面倒で、少し我慢するようにしていました。そのうちに、むくみを感じるようになり、便秘をしやすくもなってきました。明らかに身体の異変が分かるようになってきたため、水分をしっかり取るようにしました。
すると、便秘の症状は徐々に改善され、熱中症予防にもなりました。
コーヒーや紅茶を飲むだけでは、根本的に水分補給にはなりません。水や麦茶などが有効ですが、めまいなど熱中症の症状が出てきたら、常温のままの経口飲料水をゆっくり飲むようにしましょう。
(2)お腹を冷やし過ぎない
妊娠すると、どうしても体温が高くなり、少し歩いただけでも暑さを感じてしまいます。しかし、お腹を触ると冷たく感じるという場合もあります。こんな時は、薄着をし過ぎることは禁物です。特にお腹周りは血流を確保するために、守らなくてはなりません。
・直接クーラーが当たらないようにする
・キャミソール1枚で過ごすより、中に下着をつけてお腹を守る
・あまりにもきつく締めつけるようなものはつけない
・冷たいものを食べ過ぎない
東洋医学の面から見ると、冷えは万病の元とされています。特に妊娠中は、気・血・水のうち、“血”が関係してくるものです。冷えによって、赤ちゃんに血の乱れが生じれば、母胎に良い影響があるとは言えないのではないでしょうか。
(3)清潔にする
妊娠中は、ホルモンの状態が変わるために、かゆみや湿疹が出やすいことがあります。
特に夏場は、身体中に汗をかきますから、シャワーを浴びるなどして清潔に保ちます。ただでさえ身体に湿疹が出てしまうことがあるのに、放っておいたら、乳房や陰部に雑菌が繁殖してしまうことも十分に考えられます。
乳首の辺りや陰部は、特に清潔にしておきましょう(潔癖過ぎるのは良くありませんが)。対策として、パッドをこまめに交換してみましょう。
お腹の中に赤ちゃんがいることは本当に幸せなことです。その幸せを維持するために、自分でできることはしっかり行いましょう。東洋医学的な面から見ても、“水分補給”や“冷え対策”そして、“清潔さの維持”は大切なことなのです。
妊婦さんにとって暑い夏は大変なことですが、この3つに注意して、快適に過ごしてくださいね。
【参考文献】
・『妊婦は太っちゃいけないの?』高島系子・著
●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)