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男の子は特にそう!? 子どもが親の言うことを聞かない理由と対処法

男の子は特にそう!? 子どもが親の言うことを聞かない理由と対処法

こんにちは、育児書コンシェルジュの三尾です。

子育てをしていると、子どもがなかなか言うことを聞かずに苦労ことってありますよね。思わず怒鳴ったり叩いたりしてしまったという経験を持っている親も少なくないと思います。

なぜ、子どもは親の言うことを聞いてくれないのでしょうか。

今回は、言うことを聞かない子どもについてお話ししていきます。

親が子どもに言うことを聞いてほしいワケ

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朝のバタバタしている時間は特に勝負!

「あーでもない」「あれはダメ」など言うことを聞いてくれないと、イライラが募り爆発してしまいそうになりますよね。

きっと多くのママさんが経験していると思います。

では、なぜ言うことを聞いてほしいのでしょうか。

それは案外“大人の都合”が理由ということも。

たとえば、頻繁に子どもが食べこぼしをするとします。そんなとき、「もぉ!ちゃんとお茶碗持って!」と叱っていませんか?

なぜ私たち大人は叱ってしまうのか。

それには、以下の理由が考えられます。

・片付けるのが面倒
・行儀よく食べてほしい
・作った料理がもったいない

など。

“行儀よく食べてほしい”は子どものことを考えての発言かもしれません。

しかし、残りの2つはどうでしょう?

片付けが面倒や作った料理が無駄になるという感情であればそれは大人側の都合ですよね。

小さな子どもにそれを理解させるのは難しいこと。

ママの思いとは裏腹に、「こうしてほしい」と願えば願うほど、子どもは余計に言うことを聞かなくなるでしょう。

関連記事:え、あれもしなきゃいけないの?子どもが0〜2歳の間にママがするべきこと

子どもが親の言うことを聞かないワケ

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結論から言うと、“大人が子どもの話を聞かない”ことが原因として挙げられます。

子どもは、大人の話を聞くよりも「自分の話を聞いて!」という思いの方が強いのです。

聞いてもらうこと、そのための行動に夢中になってしまってうと、結果として“話を聞かない”につながってしまうようです。

つまり、考え方を変えてみると、“集中すること”“夢中になること”を覚えている時期とも言えます。

「ちゃんと分かった?」「お話聞いてる?」と子どもの態度にイライラしてしまいますよね。しかし、以下の状況であれば話を集中して聞ける環境ではないと言えるでしょう。

・眠い
・疲れている
・機嫌が悪い
・別のことに夢中になっている

そんな中でママが一方的に怒っても効果はなくさらにイライラは募るだけ。

大切なのは、親が話を聞いてもらえる状況を作れているかです。難しいのなら、無理せず絶好のタイミングを待ちましょう!

より効果的なのは、

・ゆっくりと子どもの理解するペースに合わせて話す
・目線が同じになるようにする
・しっかりと子どもの目を見て話す

ことです。

また、特に男の子は、何かに熱中していると他人の話がほとんど聞こえません。旦那さんや息子さんも同じように「あるある!」と思っていませんか?

実は、男の子は片方の脳を使うと、使わない方の脳の活動を落とすそうです。

遊びに夢中になっていると、「御飯よー」と呼んでも聞こえにくくなるんですね。

逆に、女の子は左右の脳をバランスよく使うので、何かをしていても周りの声が聞こえています。

他人の話が聞こえないという男の子の性質も、脳のせいだと思ってしまえば「なんで何度言っても聞かないの!」とイライラしなくなるかもしれません。

のめり込むことは長所でもあるので、夢中になることに対してあまり叱りすぎないようにしましょう。

関連記事:みんなも経験あり?甘えてきた長男に思わず言ってしまった一言とは

子どもが親の言うことを聞かなくなるNG言動6つ

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(1)感情的に怒鳴る

ママは一時的にスッキリするかもしれませんが、子どもの心に残るのは“ママの怖い顔と声”なのです。

恐怖心だけが残り、根本的な解決にはつながりません。イラっときたときこそ、ママはクールダウンしましょう!

一旦子どもから離れ、感情をコントロールできるようにまで気持ちが落ち着くのを待ちましょう。

(2)頭ごなしに否定する

頭ごなしに「ダメ!」と発すると、成長過程にある子どもの大切な好奇心を潰してしまう可能性があります。

「ダメ」という言葉は、ここぞというときに使うようにすることで、命を守るため、危険回避のために発した「ダメ」がより効果は発揮します。

使うママも本気の表情で、「本当にダメなことをしたんだ」という意識をもたせる意味でも、「ダメ!」を正しく使うよう心がけましょう!

(3)物でつる

ご褒美を子どものやる気アップに利用してしまうと、物でしか動かなくなってしまいます。

頑張ったご褒美として“物”をもらって育った人は、大人になって『物質依存症』になるやすいという研究結果もあるようです。

物にあふれる現代社会だからこそ、“物”との付き合い方は考える必要があるかもしれませんね。

子どもの心育という観点からすると、やはり物ではなく『褒める』が要になってくるようです。

(4)やる気を下げる「頑張れ!」

「集中して!」「頑張れ!」のよう喝を応援の気持ちを込めて言ってしまいがちですが、子どもにはストライクに届かないことの方が多いようです。

子どものやる気をあげようとする行為が、逆に子どものやる気を下げてしまうことも。

ポイントは『喝』よりも『認めてあげる』こと。子どもそのものを認めてあげることで、

・前向きに
・自信がつく
・やる気がでる

といった効果が見られるようです。

親の言葉が響かない場合はプッシュではく引き寄せることを意識してみてください。

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(5)言葉と行動が一致しない

“親の言っていることと、やっていることが一貫していない”というのも原因のひとつ。

たとえば、

「おもちゃ片付けなかったら、全部捨てるよ!」
「言うこと聞かない子は、お家でお留守番」
「お手伝いしない子は、ご飯なし」

など、よくあるお叱りフレーズですが、どのフレーズも実は“言っていることを行動に移せていない”ケースがほとんど。

実際には、全部捨てることも、子どもを一人残してお出かけすることもありませんよね。

そんなママの言葉と行動パターンは、残念なことに子どもの頭にインプットされてしまいます。

「捨てる!」→捨てなかった
「置いて行く」→連れて行ってくれた

という結果であれば、その前のママのお叱りは結局子どもにとってはあまり効果を発揮するフレーズではなくなってしまいます。

叱らなければいけないときは、「矛盾していないかな? しないかな?」と自問自答してみることをおすすめします。

(6)言うことがすぐに変わる

親の発言に一貫性がない場合も子どもが言うことを聞かない原因になります。

逆の立場になってみれば分かりますが、たとえば親から「4時まで勉強して」と言われて4時まで勉強したとします。

勉強が終わって友達と遊ぶなりゲームをするなりしたいときに、「やっぱり5時までね」と言われたらどう思うでしょうか。

次からは真面目に親の言うことを聞かないようにしようと思うでしょう。このように、親自身が発言に一貫性を持っていない場合は、子どもにも悪影響を与えてしまいます。

関連記事:育児が大変な時期っていつまで?

もしかして“ADHD”の可能性も!?

ADHDは発達特性に起因するものであり、育て方やしつけが原因でなることはないと言われています。

しかし、周囲の接し方や育て方が、症状に与える影響は大きいです。

以下、3つの要素がお子さんにあるかどうか、確認してみてください。

小さい子どもであれば、見られる言動のため障害という認識を持てる大人も少ないようです。以下の特徴が顕著にみられる場合は専門医に相談してみるのも必要かもしれません。

ADHDの子どもの特徴

不注意

忘れ物が多い
・字を丁寧に書かない
集中力がない
・同じ注意を何回もうける
・簡単なミスが多い
・飽きやすい

多動性

じっと座っていられず、フラフラと席を離れる
・整理整頓ができない
・貧乏揺すりをする

衝動性

思いつくとすぐ行動に移す
・外部からの刺激に対して、無条件に反射的に反応してしまう

また、こだわりをもっていることが多く、自分の興味があることに対しては驚きの集中力を発揮するようです。

頭の中が“興味のあること”でいっぱいになってしまうため、他のことが全く入ってこなくなってしまうのです。

ADHDの子どもへの接し方

大切なのは、『とにかくよく褒める』です!

何度同じことを注意することになっても、責めないことが重要。

覚えていても、分かっていてもその場では出てこないのですから、どうか責めない育て方を心がけてください。

そして、当たり前のことでもできたときは必ず褒めてあげましょう!

子どもを認めて評価を上げることは、発達をサポートしていく上ではとても重要なことのようです。

関連記事:学校任せはダメ!? 子どもの発達障害を疑ったときに相談できる窓口4つ

【男女別】言うことを聞かない子どもへの対処法

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共通しているのは、『長時間、感情的に怒ること』がNGだということ。

男の子でも女の子でも注意すべき怒り方であり、心に大きな傷を残してしまうこともあります。

では、男の子と女の子ではどんなことに気をつけて言うことをきかせるのが効果的なのでしょうか?

何度言っても分からないのが“男の子”

男の子の場合、「何度言ったら分かるの!」とイライラ爆発しても届きません。なぜなら、右から左に聞き流しちゃう生き物だからです。

何度言っても忘れる子には、忘れないような仕組みを作ってあげることが重要です。

学校の持ち物を忘れるときは、持ち物のチェックリストを、家のお手伝いの手順を忘れるときは、手順のチェックリストを作るなどしてあげましょう。

また、“回りくどい言い方をせず、最初の言葉できちんと叱る”のが、男の子に届く叱り方のようです。

具体的には……、

・目を合わせる
・低い声
・真剣な言葉

で端的に伝えること。

最初の言葉の時点で目線が合うように姿勢を低くして、「片付けをお願いします!」と冷静にしっかりと伝えることを意識してみてください。

一方的な言葉の投げかけをしても、“完全スルー”なので最初が肝心!叱る時は理屈っぽく叱ると良いです。

さらに注意したいのが、人前で恥をかかせてしまうことも避ける必要があります。小さくてもプライド高き男の子なのです。

プライドを傷つけた人の言うことを聞かないのも一丁前。ぜひ配慮してあげてください。

また、叱っても聞かないときは、冷たくするのも手です。

男の子は、うるさく叱るよりも、冷たい・薄いリアクションの方が、「あれ、ママが怒ってる?」と感じることもあるので、うまく活用できればいいですよね。

やさしい口調で伝えるのが効果的な“女の子”

3歳も過ぎたころには十分に会話が成立するようになり、立派に言い返してくる態度に、「イラ!」とするママさんも多いのではないでしょうか?

女の子のしつけで最も大切なのは、『やさしく叱る』ことのようです。

言語理解が早く、周囲へのアンテナを常に張っている女の子の場合は、「分かっている」という前提で接してあげることが重要です。

対等の立場で接することが、女の子と上手に付き合う上では効果的なようです。

さらに注意するべきこととして、できなかったことを追求したり、人と比較するようなことはNGです。

女の子は自分ができなかったことを自覚しているので、そっとしてあげることが一番のフォローになるようです。

関連記事:子育て中のバイブル!目からウロコの育児本3冊

【男女共通】言うことを聞かない子どもへの対処法

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(1)叱り方を変えてみる

子どもが親の言うことを聞かないとき、親の叱り方に問題がある場合があります。

たとえば、「あれやって、これやって!」などと抽象的に命令していたり、「なんでこんなこともできないの!」とむやみに叱ったりしている場合は子どもの心にまったく響きません。

それは親が子どものことを考えていないからです。抽象的に命令するのは「子どもが理解しやすいように具体的に言おう」という配慮が欠如しているからですし、頭ごなしに叱るのはただ自分のストレスを子どもで発散したいだけです。

そんなことでは子どもは言うことを聞きません。

それではどうすればいいのか。それは“否定的”な言葉を使わずに“肯定的”な言葉で行動を促すのです。

いつも「なんでまだ勉強してないの!」と怒っている場合は、「勉強してくれたらママうれしいな」と言い換えましょう。子どもに限らず人間は責められるよりも褒められるほうが好きです。

人に何かをしてほしいときは、まずその人の気持ちを満たしてあげる必要があります。

(2)ゲーム感覚でお願いする

何度言っても子どもが言うことを聞いてくれない場合は、子どもの“無邪気さ”を利用して、ゲーム感覚でお願いしてみるといいでしょう。

「早く着替えて!」と叱るのではなく、「誰が早く着替えられるか勝負しよう!」とゲームにしてしまうのです。

子どもはゲームが大好きですから、きっと乗ってくれるはずです。

(3)欠点よりも長所を見る

子どもが言うことを聞かないのは、いつも親が否定的な態度で接しているからかもしれません。

思い当たる人は、これから子どもの欠点よりも長所を見てあげるようにしましょう。

たとえば、子どもの集中力がない場合、“好奇心が旺盛”と捉えることもできます。

日頃からそうした肯定的な態度で子どもと接していれば、子どもも心を開いてこちらの言うことを聞いてくれるようになるかもしれません。

(4)一旦気持ちを受け止める

子どもがあまりにも言うことを聞かない場合、一度子どもの気持ちを受け入れてあげましょう

「コレやって」というお願いを子どもが拒否したら、そこで怒らず「そうだよね」と気持ちを受け止めるのです。

その後で、「でも○○やってくれたらママ助かるな」と諭してあげましょう。親に気持ちを理解してもらえてと思うだけで、子どもはうれしくなるものです。

関連記事:1歳の子ども、しつけって必要?

【年齢別】言うことを聞かない子どもへの対処法

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赤ちゃんの場合

0〜2歳までの間は子どもを全く叱らないという人も少なくありません。それは、赤ちゃんにはまだ物事の善悪を身につける能力がないと思われているからです。

しかし、この時期の赤ちゃんにもある程度のしつけは必要だと言われています。もちろん、怒鳴ったり叩いたりするのは論外ですが、絵本を食べようとしたときは「これは食べ物じゃないからダメだよ〜」と優しく諭してあげましょう。

一説には、この時期にしつけをしておかないと、“怒らないと言うことを聞かない子ども”になる可能性があると言われています。

「今叱っても意味がない」と諦めず、子どもが不適切な行動をとった場合は優しく諭してあげることが大切です。

幼児の場合

2〜3歳児の子どもは“イヤイヤ期”に突入していることが多いため、親の言うことをあまり聞かない傾向にあります。

これは子どもが親に反抗したくてしているのではなく、自我が芽生えてくることで起こっているものです。そのため、頭ごなしに叱ることはやめましょう。

この時期の子どもに言うことを聞かせたい場合は、まず子どもが何を望んでいるのかを知ることが大切です。

言うことを聞かないとき、子どもはお腹が空いているかもしれません。あるいは疲れているのかもしれませんし、調子が悪いのかもしれません。

子どもの様子をしっかりと見極めながら、向き合っていくことが大切です。

4〜5歳の場合

この時期になると、子どもはスムーズに言葉を話すようになり、コミュニケーションがとりやすいでしょう。

しかし、その反面反抗的な態度を取るようになる場合もあります。

4〜5歳の子どもに何かをお願いするときは、理由を具体的に言ってあげることが大切です。きちんと理由を説明することで、子どもも協力しやすくなります。

小学生の場合

小学生に入ると宿題やテストなど、子どもが嫌がる勉強をさせる必要が出てきます。

また、他にもクラブ活動や塾へ行かせる場合もあり、さまざまな場面で言うことを聞かないことが起こるでしょう。

小学生の場合は、なるべく相手のプライドを傷つけないように接することが大切です。小学生になると子どもは立派な自我を持っていますから、それを無視してはいけません。

関連記事:子育てパパの知識が怪しい?! 子どもを事故に遭わせないために夫婦でできる事とは

まとめ

「子どもに言うことを聞いてほしい親の心理」や「親の言うことを聞かない子どもの心理」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

言う子を聞いてくれない子どもに対し一方的に叱るのではなく、一度自分自身の行いを振り返ってみることが大切なようですね。

子どもは親の姿、大人の言動をよく見ています。そして多くを学びインプットしています。

だからこそ、親は個人の都合でイライラをぶつけるのではなく、しっかりと向き合いコミュニケーションをはかることが大切になってきますね。

【参考文献】
・『男の子の脳を伸ばすのは、どんな親?』篠原菊紀・著

●追記/パピマミ編集部
●モデル/藤本順子(風悟くん)KUMI(陸人くん、花音ちゃん)

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